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宮崎で無人ヘリの山林除草剤散布に関するトークイベント フェイスブックで1000シェア超、山師が問題提起

美郷町渡川地区で、原木シイタケ、原木マイタケ、米などを生産している今西猛さん

美郷町渡川地区で、原木シイタケ、原木マイタケ、米などを生産している今西猛さん

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 無人ヘリによる山林への除草剤散布実証実験に関するトークイベントが6月22日、宮崎市のカフェ「若草HUTTE(ヒュッテ)」(宮崎市橘通東3、TEL 0985-41-5359)で開催される。主催者は、同カフェオーナーで、美郷町渡川地区で林業を営む今西猛さん。

急勾配での下草刈りは危険と隣り合わせ

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 「宮崎県が無人ヘリで除草剤を散布する実証実験を開始した」という昨年末の宮崎日日新聞の記事を受け、今西さんが発信したブログエントリーをきっかけに企画した同イベント。

 同記事によると、除草剤は植樹後、苗木を成長させるために雑草を刈る作業「下刈り」を省力化する目的で散布されるという。

 「除草剤自体は使われている場所があるらしいが、宮崎県では見たことがない。無人ヘリでの除草剤散布は全国的にもまだ行われていないと思う。フェイスブック投稿のシェアが1000を超え、署名サイトchange.orgでは3800人を超える賛同者があり、農薬や無人ヘリのことなどいろいろと調べた。県も科学的な手法で実験を行っていることが分かったが、経済的な側面からしか見ていないのではないかと思い、みんなで集まって話し合う場を設けたかった」と今西さん。

 当日は、綾町でオーガニックワインを造る「香月ワイン」の香月克公さん、日南市北郷で原木シイタケ栽培と販売を手掛ける「茸蔵」の黒木慎吾さん、延岡市の島野浦で漁業を営む「結城水産」の結城嘉朗さん、宮崎市で農産物流通・養蜂を営む「やお九州」の服部学さん、帯広畜産大学で土壌学を専攻した日南市地域おこし協力隊の神原哲士さんが登壇する。県の担当者も参加し、別々の視点から無人ヘリの山林除草剤散布について語り合う。下草刈りに使う装備一式を持ち込み、実際に装着も行う。

 今西さんは「自分のブログ投稿を受けて県にもかなり問い合わせがあり、2020年の開始時期については検討中となっているらしい。林業の問題は、林業関係者間でしか話したことがなかった。子育て中の主婦や飲食店の方、農業、漁業の人など、林業に関係のない人にも集まってもらい、一緒に前向きにこの問題を考えたい」と話す。

 開催時間は19時~21時(18時30分開場)。参加無料(要1ドリンクオーダー)。

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