宮崎ブーゲンビリア空港(宮崎市赤江)で5月15日、影絵作家・藤城清治さんがデザインを手掛けたステンドグラスの除幕式が行われた。
同施設の創立55周年事業の一環。設置場所はターミナルビルオアシス広場吹き抜け北側のからくり時計「夢かぐら」上部で、大きさは幅21メートル、高さ3メートル。藤城さんデザインの作品としては世界最大規模という。
日向神話をテーマにした作品のタイトルは、「神の光 生命の国 愛と花~宮崎と日本の神秘の美しさを世界へ~」。制作期間は1年2カ月で、44枚の原画を基に、ステンドグラス工芸家の臼井定一さんが1万3000個以上のパーツを使って制作した。
除幕式当日、宮崎空港ビルの長濵保廣会長は「2020年の東京オリンピック・パラリンピックや、宮崎で行われる国民文化祭で訪れる人々に、この空間で日本の神話を身近に感じてほしい」と話した。
藤城さんは「私が長年追求してきた影絵と日本神話が、令和へと時代が変わったタイミングに、神話のふるさとといわれる宮崎の空港のステンドグラスとなって生かされたことに感動している」と話す。
同所では5月30日まで、イベント「神話のステンドグラス完成記念展」も開催している。