宮崎を題材にした舞台「たのかんさあレンジャー」の公演が2月27日、宮崎市のメディキット県民文化センター(宮崎市船塚3)で始まる。
同公演は宮崎県立芸術劇場がプロデュースする舞台シリーズ「新 かぼちゃといもがら物語」の第3弾。全国的な劇作家・戌井昭人さんが宮崎を訪れ、地域に根付く文化や生活を題材に脚本を手掛けた。演出は宮崎出身の演出家・立山ひろみさんが務める。
物語は「田の神さあ」という豊作を願う像で知られる「かにの市」が舞台。寂れた町のとあるスナックに集まった風変わりな4人の男たちが、ご当地キャラクター「田の神さあレンジャー」として町おこしに奮闘する物語となっている。4人の会話を中心に、劇中のせりふには宮崎の方言の一つ「諸県弁(もろかたべん)」を多く用い、土地柄を色濃く反映させている。宮崎県立芸術劇場企画広報課の青栁竜郎さんは「これまでのシリーズはシリアスな内容の作品だったが、今回はコメディータッチの舞台。笑って見ていただける作品なので、どなたでも気軽に来ていただきたい」と話す。
主演は、NHKの連続テレビ小説「まんぷく」やTBSドラマ「グッドワイフ」などに出演している俳優の矢柴俊博さんが務める。青栁さんは「矢柴さんのほか県外出身の役者さんがほとんどで、方言に苦労しながら稽古に励んでいた。公演では違和感のない諸県弁を話す姿にも注目してほしい」と話す。
開演時間は2月27日~3月1日=19時~。前売りチケットは一般が3,500円、25歳以下が1,500円(3月2・3日のチケットは完売)。3月3日まで。問い合わせはメディキット県民文化センターチケットセンター(TEL 0985-28-7766)まで。