宮崎県日南市のチョウザメ養殖の事業者が主体となって企画したブランド「日南キャビア」のお披露目式が11月25日、宮崎県日南市油津商店街内の多世代交流施設「油津yotten」(日南市岩崎3)で行われた。
県内では1983(昭和58)年から、宮崎県水産試験場が主導でチョウザメの養殖、キャビアの生産を行っている。日ソ漁業協力協定の一環で、当時のソ連からチョウザメが送られてきたことがきっかけ。2013年の初出荷の際には瞬く間に完売し、その後も生産量を順調に伸ばしながら販路を拡げてきた。2016年には株式会社化し、現在では県内21事業者がチョウザメ養殖事業に取り組んでいる。
今回のイベントは2012年からチョウザメ養殖に取り組んできた中幸組が企画。当日は同社の新ブランド「日南キャビア」をのせたチョウザメのすしやチョウザメのカルパッチョなどが振る舞われた。同社の中村社長は「日南から世界中に販路を拡げていきたいという思いから『日南キャビア』と名付けた。既に香港と台湾の会社とは商談を進めており、近い将来海外でも『日南キャビア』を食べることができる時代が来ると思う。日南の新たな経済の起爆剤として売っていきたい」と話す。
崎田恭平日南市長も「チョウザメの養殖からキャビアの加工・生産まで、全てを日南市内で行っていただいている同社には、どんどん世界に羽ばたいてもらいたい」と期待を寄せる。
価格は5グラム4個入り=1万44円。