宮崎県立西都原考古博物館(西都市三宅、TEL 0983-41-0041)で現在、開館20周年を記念した特別展「土偶の美と縄文の美 東北日本と九州」が開催されている。
土偶の持つ魅力と造形美、生活と文化の交流について紹介する同展。「土偶の美」「軽石製岩偶」「縄文の美」に分けて展示する。
「土偶の美」では、同館所蔵の陣内遺跡(高千穂町)出土の土偶や、青森県つがる市出土の重要美術品「遮光器土偶」(東京国立博物館蔵)など、関東・東北地方と九州各地の土偶を展示する。
「軽石製岩偶」では、南部九州の独自性がある、竹ノ内遺跡(宮崎市)出土の「軽石製岩偶」(宮崎県埋蔵文化センター蔵)などを展示。
「縄文の美」では、伝・茨城県出土の「火焔式土器」(九州国立博物館蔵)などを展示する。
学芸普及担当の後藤清隆さんは「東北と九州の土偶が一緒に見られる、めったにない機会。親しみを持ってほしいため、スケッチと塗り絵のコーナーを設けた」と話す。完成後受付に提出された塗り絵は、会場やロビーに展示する。
館内の「ミュージアムショップ 舖(ほ)」では、書家・あいうえおんさん作で、20周年記念のものも用意した「ご墳印」(300円~500円)や特別展の「図録」(1,100円)、土偶モチーフの「トレーナー」(大人S~XL=3,850円、キッズ=3,300円)、「ドグウトート(L)」(2,280円)、「ミニナイロンサコッシュ」(1,980円)などを用意する。
展望&ラウンジ「眺(びゅう)」では特別展期間中、「サンドイッチプラス」(宮崎市)と共同で開発したはにわモチーフの「季節野菜のはにわカレー」(700円)を提供している。
開館時間は9時30分~17時30分。ミュージアムショップは10時30分~16時30分。ラウンジは10時~16時。月曜・祝日の翌日は休館。入館・観覧無料。12月8日まで。