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劇団ゼロQ、宮崎で公演「狐の裁判」 小学校での鑑賞教室に先駆け上演

劇団ゼロQ「狐の裁判」出演メンバー

劇団ゼロQ「狐の裁判」出演メンバー

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 劇団ゼロQの第30回公演「狐の裁判」が9月29日、中村道場(宮崎市大塚町原ノ前)で上演される。

劇団ゼロQ第30回公演「狐の裁判」チラシ1(写真提供=劇団ゼロQ)

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 さまざまな動物が登場し、駆け引きしながら裁判を行う同作品。原作はドイツの詩人・ゲーテで、大正時代に樋口紅陽さんが翻訳した狐物語を元にしている。2022年に同劇団員で俳優・劇作家の原口奈々さんが舞台劇として潤色し上演したものを、今回さらにブラッシュアップして上演するという。

 11月に小学校での鑑賞教室を行うことを受け、「先駆けて広く一般の人たちにも見てほしい」との思いから上演を決定。原口さんは「『新派劇の父』と称される川上音二郎さんが大正時代に児童劇団で「狐の裁判」を上演したという記録を見つけ、面白そうな作品だと思い戯曲として潤色した。劇中に使うせりふは大正時代の日本語の趣を残した言葉遣いにしている」と話す。

 「劇団の活動を始めた頃、こふく劇場の鑑賞教室作品を見た時から、子どもたちに喜んでもらえる作品を作れたら良いなと思うようになり、今回、実現した。今回はこふく劇場から演出家・俳優の濵沙杲宏さんを迎え、念願の子どもたち向け作品を上演することができて、とてもうれしく、ありがたい」と原口さん。「今後の鑑賞教室の参考にするためにも、学校関係者の人たちにも見に来てほしい」とも。

 濵沙さんは「演劇だけでなくオペラや音楽などの分野で実績を積んできたメンバーが出演し、演出も衣装や小道具、楽器や音楽、場面転換など細部にこだわっている。子ども向けの物語だが芸術性の高い作品になっており、子どもたちはもちろん大人にも楽しんでもらえると思う」と話す。

 開演は11時と14時。料金は、一般=2,000円(当日2,500円)、中学生~高校生=1,000円、4歳~小学生=500円、3歳以下無料。全席自由。

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