宮交タクシー(宮崎市新栄町、TEL 0985-89-5280)が運行するご当地タクシー「チキン南蛮タクシー」が10月1日、運行開始から2カ月を迎える。
全国各地で観光タクシーを運行する事業者でつくる「日本ご当地タクシー協会」に加盟する同社。香川の「うどんタクシー」や青森の「アップルパイタクシー」などに続き、8月1日にチキン南蛮タクシーの運行をスタートした。
チキン南蛮の知識を問う独自の試験に合格した女性運転手3人がドライバーを務め、車体には立体的に作られた大きな「チキン南蛮プレート」を載せる。モデルコースは「青島コース」や、鵜戸神宮などを巡る「日南コース」のほか、綾・宮崎市内コースの4つで、希望にあわせてカスタマイズも可能。
「青島コース」では宮崎市内から乗車し、青島や堀切峠を巡る。運転手の米崎由美子さんは、同社ドライバー歴11年。青島神社に伝わる神話や、青島海岸で見られる波状岩「鬼の洗濯板」の成り立ちを説明しながら、それぞれ観光スポットで車を停めてガイドも行い、約3時間のコースを走る。
提携する飲食店5店舗の中から1店舗を選び、チキン南蛮を楽しむ行程も用意。「宮崎観光ホテル」のレストラン「汐彩」では、宮崎の銘柄鶏「はまゆう鶏」のもも肉を使った「チキン南蛮膳」(1,200円)を提供する。店までの道中では、昭和30年代に延岡市の洋食店で賄いとして出されたものがチキン南蛮の原点であることや、店によって違う味の特徴などをドライバーから聞くことができる。
利用時間は9時~18時。3日前までに要予約。料金は9,500円~2万6,400円(モデルコースの場合)。所要時間はコースにより異なる。