「海を渡る祭礼」が7月11日から、協賛ステッカーの販売を開始した。
1948(昭和23)年から始まった同祭りは、毎年夏に豊漁や無病息災を願って行うもので、みこしを乗せた船「御座船」を先頭に満艦飾の大漁旗などで飾った数十艘の漁船が列を作って進む。コロナ禍を経て昨年、地元有志により立ち上げた実行委員会を中心に4年振りに開催。今年も7月28日の開催に向けて準備を進めている。
祭礼副実行委員長の津口秀敏さんは、「これまで祭りの開催に当たり必要となる資金は地元企業を中心に協賛金を依頼してきたが、コロナ禍以降十分な資金を集めることが難しくなった」と話す。今回初の試みとして、青島やその周辺のサーフスポットに訪れる県外サーファー客を想定した「協賛ステッカー」の販売を開始。「青島地域のアイデンティティを支える大切な行事だからこそ、時代の変化に応じて新しいことにも挑戦すべきだと思った」と祭礼実行委員長の大野敬太さん。
デザインしたのは、サーフィンをきっかけにニューヨークから移住したハミーダさん。「再剥離型」と呼ばれる数回貼り直しても使うことができ、痕を残さず剥がせる特殊な接着剤を使用している。「サーファーも地域の伝統行事を支えることができるというメッセージを込めた」と話す。
津口さんは、「ステッカーによって地域住民が県外サーファー客への親近感を感じたり、気持ちが良いコミュニケーションを行ったりできるきっかけになれば」と話す。
価格は3,300円。販売は「SURFCITY宮崎」「Seeu SURF SHOP」「民宿みさき荘」「surf cafe ulu」(以上宮崎市)などを中心に行う。