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都城市立美術館で「空間知覚」展 インスタレーションなど迫力ある展示も

学芸員の淺野文香さんと祝迫眞澄さん

学芸員の淺野文香さんと祝迫眞澄さん

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 都城市立美術館(都城市姫城町、TEL 0986-25-1447)で現在、収蔵作品展「空間知覚」が開催されている。

平川渚さんの作品。「終わらない物語」「物語のつづき」

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 同展では、絵の中の空間や展示室の空間と芸術との関係性に注目し、12のキーワードに沿って43点の作品を並べる。絵画のほか、インスタレーションや大型の彫刻なども展示。学芸員の淺野文香さんは「来場者が体感できる迫力のある作品も多数展示しているので、普段美術館を訪れる機会の少ない人も気軽に楽しめるはず」と話す。

 作品は、江戸時代の美術品から現代アートまで幅広く展示。「例えば、山水画なら余白を作ったり、濃淡をつけたりすることで絵の中に空間を描き出す。各作品における空間の描き出し方に着目してもらえたら」と淺野さん。

 鹿児島県在住で美術作家の平川渚さんによる、糸を編んで作り上げた作品「終わらない物語」「物語のつづき」も並ぶ。同作品は、2017(平成29)年に同館で開催した「MESSAGE 2017 南九州の現代作家たち」展のために作られた。「空間に生まれる影も作品の一つ。絵肌を間近で見るなど美術館ならではの鑑賞体験を通して、自分の感覚が変化するのを感じてみてほしい」と淺野さんは解説する。

 6月2日にはギャラリートークも開催し、約15人が参加した。平川さんが来館していたことから、平川さんの作品を展示している部屋で、普段の活動や作品についても解説した。

 6月22日14時から、淺野さんが作品の見どころを解説するギャラリートークも開催。期間中、地域の伝統行事である六月灯にちなんだ「灯ろう絵を描くワークショップ」も行う。「10年以上にわたって開催している人気のワークショップ。大人の参加者も多い」と学芸員の祝迫眞澄さんは話す。いずれも参加無料で、申し込み不要。

 開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館。6月23日まで。

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