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宮崎ドライビングスクールの空き教室に放課後等デイサービス「I ART」

(左から)福祉事業部責任者の新中弘弥さん、車校事業部統括支配人の有澤裕志さん

(左から)福祉事業部責任者の新中弘弥さん、車校事業部統括支配人の有澤裕志さん

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 児童福祉・芸術特化型放課後等デイサービス「I ART(アイアート)」(宮崎市本郷北方、TEL 0985-41-5157)が開設されて、4月1日で2カ月を迎えた。運営はオファサポートグループ(島之内)。

放課後等デイサービスを利用する子どもたちの作品

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 同社が運営する自動車教習所「宮崎ドライビングスクール」の敷地内にオープンした。福祉事業部責任者の新中弘弥さんは「全国的に自動車学校はDX化が進んでおり、当所も教習所に生徒が来なくても成り立つ授業が増えている。そこで生まれるのが空き教室の問題で、使わない部屋を有効活用できないかと、ニーズの高い生きづらさを抱える子どもたちが通える放課後等デイサービスを開設しようと思った」と話す。同社では自立訓練型と就労準備型の施設を既に他所で運営しており、福祉サービス利用者のニーズを理解できていることも、開所を後押しした。

 同所ではプログラムに芸術を取り入れることを特徴としている。子どもたちは宿題に取り組んだり、友達と遊んだりしながら、絵画や音楽などのアートプログラムを体験できる。隣接する自動車教習所で、運転の練習をする生徒がいない時間帯に交通安全を学ぶ機会も設ける。

 新中さんは「芸術要素を取り入れることで、ネガティブな感情にさいなまれたり、ストレスがたまったりした子どもたちが、アートに没頭することで気持ちを発散でき、自分の存在意義を確認できる。趣味が生まれ、余暇時間が充実すれば自尊心を育てることもできるはず。いずれは個展を開き、子どもたちに成功体験を積ませてあげたい」と意気込む。

 現在、利用者を募集している。

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