帝国データバンク福岡支店が発表した焼酎メーカーの2017年売上高ランキングで、霧島酒造(都城市下川東4)が6年連続となる首位を飾った。
同調査は国内焼酎メーカーの2017年(1月期~12月期)の売上高を上位50社のランキング形式で抽出したもので、今回で15回目。上位50社の売上高合計は3,216億5,300万円で、トップの霧島酒造の売上高は682億5,100万円と、29社が減収のなか前年比4.9%の増となり2位以下に大きく差をつけた。
同社は主力商品の「黒霧島」を主体に、九州地区を中心に関東・関西でも販売を伸ばした。また、数量・期間限定販売となる、ムラサキマリを原料とする「赤霧島」や、タマアカネを原料とする「茜霧島」の生産量が増えたことも、売り上げを伸ばす一因となった。
この発表を受け、同社は「まずは地元宮崎の皆様にご愛飲をいただき、支えていただいたことに感謝したい。焼酎全体の消費量が減少する中、業界のトップ企業として市場全体を盛り上げていくことができれば」と話した。
同調査では霧島酒造をはじめ、雲海酒造(4位・宮崎市)、神楽酒造(16位・高千穂町)、都城酒造(23位・都城市)、高千穂酒造(44位・高千穂町)の5社が宮崎県内メーカーとしてランクイン。県別の売上高では宮崎が前年比3.5%増の928億1,300万円で、2015年に鹿児島を上回って以降、3年連続での最多となった。