新富町でグリーンパパイアを栽培し、さまざまなグリーンパパイアの加工品を開発している「パパイア王子」こと岩本脩成さんが7月1日、グリーンパパイア専門店「パパイア王子ショップ」(新富町三納代)をオープンした。
岩本さんは東京の化学メーカーで再生医療の研究に携わっていたが、病気を治す研究ではなく、日々の食事から病気を予防することができないかとの考えからグリーンパパイアの栄養価の高さに着目。2019(平成31)年に宮崎へ帰郷後、新富町の「地域おこし協力隊」に所属し、グリーンパパイアを使った加工食品の研究開発に取り組んできた。
これまで新富町の農家と一緒に、農薬を使わず栽培したグリーンパパイアを使い、カヌレやグリーンカレー、ドレッシングなどの食品からせっけんまで、さまざまな商品を開発してきた。昨年まではイベント出店のほか、産直市場、スーパーマーケットでの卸販売やネット販売を中心としてきたが、「イベントだけでなく、いつでも購入できる固定店舗があると、また新たなチャレンジもできると考え、出店を決意した」と岩本さん。
新富町と新富町商工会が、チャレンジする人を応援するために新規事業者に期間限定で貸し出しているチャレンジショップ内にオープンした同店。店内には、パパイアのスムージーや酵素スカッシュなどのドリンクから、一口サイズの「ミニカヌレ」、パパイア茶、漬物など約20点が並ぶ。最も開発に時間を費やしたというカヌレは、「厳選した」という県産の卵やバター、牛乳にゴマやイチゴなどを加えて作る。
「体に良い食事を通じて、皆さんの未来の健康をサポートするための商品作りにこれからも取り組んでいきたい」と岩本さんは話す。
営業時間は11時~14時。水曜・木曜定休。