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宮崎にベーカリー「サリュ!」 店主がフランス修業で習得したクロワッサンも

焼き上がったものから順次店頭に並べる。店の奥には工房が続いている

焼き上がったものから順次店頭に並べる。店の奥には工房が続いている

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 宮崎にベーカリー「salut(サリュ)!」(宮崎市青島西2)がオープンして、6月27日で1カ月がたった。

クロワッサンと並びデニッシュ生地のパンの代表格であるパンオショコラ

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 店主でパン職人の石井友香里さんは2006(平成18)年、大阪からプロサーファーになるため青島に移住。石井さんは「母方の親戚にパン工場やベーカリーなどを経営する、パンに関わる人が多かった。サーファーとして生きていく上で手に職を付けたいと考えていたため、アスリート・指導者としてサーフィンに関わる傍ら、パン職人の道も歩んできた」と振り返る。2016(平成28)年には単身フランスに渡り、パリとブルターニュ地方の港町バンヌの職人の下で修業を積み、帰国後は宮崎のベーカリー「DONQ(ドンク)」で腕を磨いてきた。

 店内では開店時刻と10時ごろを中心に焼きたてのパンを順次追加する。パンは「クロワッサン」(260円)や「パンオショコラ」(320円)といったデニッシュ生地のものや、素材の味を濃く出すため、北海道の小麦粉を取り寄せて使っている「バゲット」(330円)や「ベーコンエピ」(180円)などのフランスパン生地のものが中心。「タルティーヌ」といったおかず系のパンも販売する。「クロワッサンは、フランス国内のコンテストでクロワッサン部門の入賞歴があるバンヌの師匠の教えを守り、バターと生地をなじませないよう、途中、工程に都度、熟成時間を置くことで完成まで3日間かけている」と石井さん。

 店名はフランス語で「やぁ!」という気軽なあいさつを意味し、対面型で生まれる客とのフレンドリーで、自然な関わりをイメージしている。

 石井さんは「フランスの街角にあるような小さなパン屋をイメージしている。日本ではパン屋のほとんどがセルフでパンを取る陳列式だが、フランスではスタッフに欲しいパンを示して取ってもらう対面式が主流。対面式の方が自然と会話が生まれるし、職人の思いも伝わりやすいと感じていた」と話す。

 営業時間は7時30分~(なくなり次第終了)。月曜・火曜・金曜定休。現在整備中の前庭にはウッドデッキを設置予定。完成後はパンとドリンクのカフェスペースを計画している。

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