宮崎駅前の商店街「あみーろーど」に現在、キッチンカーなどが並ぶ「あみーろーど屋台村」がオープンしている。
宮崎市が実施するトライアル・サウンディングの一環で4月20日に始まった同所。トライアル・サウンディングとは自治体が保有する土地や施設を民間に貸し出す取り組みで、「あみーろーど屋台村」は、市内を運行するグリーンスローモビリティー「ぐるっぴー」の発着所敷地を活用する。
発起人の「Japanese Restaurantりょう」(宮崎市橘通西3)などを経営する吉岡亮祐さんは「駅前をにぎやかにしたいという思いでトライアル・サウンディングに応募した。『ぐるっぴー』は中心市街地の回遊性向上を目的に運行しているからこそ、空き地となっていた発着所を活用し、駅前だけでなく、街全体を盛り上げるきっかけにしたいと思った」と話す。
敷地内には日替わりでさまざまなキッチンカーや屋台テントが並ぶ。取材した6月20日にはホットドッグ専門店「Natech(ネイテック)」やコーヒーやクリームソーダを提供する「グリル喫茶 トイロ」をはじめ8店舗が出店。出店者は日によって異なる。
プロジェクトマネジャーの河野麗華さんは「4月のオープン以降、多くの出店者の協力で、徐々に『あみーろーど屋台村』の認知度も上がってきた。敷地内の装飾なども出店者同士でアイデアを出し合っている。普段は個々でスーパー前などに出店する人たちも、ここでコミュニケーションを取り合い、飲食店間のコミュニティーも生まれていると感じる」と話す。「足を運んでくださるお客さまからも『この場所がもったいないと思っていた。にぎやかになってうれしい』といった声も届いている。学生の姿を見かけることも多く、出店者と話すことで異世代交流の場にもなっていると感じる。今後は飲食だけでなく雑貨店の出店募集やファーマーズマーケット、マルシェとしても運営していけたら。誰もがチャレンジしやすい場所にしたい」とも。
営業は20時まで(開店時間は店舗により異なる)。出店状況や運営状況などはインスタグラムで知らせる。