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宮崎に「あおやま訪問・救急クリニック」 在宅医療に加え往診型救急医療も

青山剛士院長(左から2番目)とスタッフ

青山剛士院長(左から2番目)とスタッフ

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 「あおやま訪問・救急クリニック」(宮崎市池内町榎迫、TEL 050-5530-4013)が4月15日、宮崎市内で開業した。

一般住宅をリフォームした「あおやま訪問・救急クリニック」の外観

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 地域医療の拠点として在宅医療に加え、往診型の救急医療を行う同院。院長の青山剛士さんは救急医や総合医として、県内の中山間地域や総合病院などで医療に携わってきた。青山さんは「五ヶ瀬や椎葉などの中山間地域でのへき地医療の経験や、宮崎県立病院時代のドクターカーなどでの救急医としての活動により、幅広い医療に対応できる技術と医師としての心構えを学んだ」と話す。

 同院は在宅療養支援診察所として、地域一帯の患者などに対し自宅や施設での療養をサポートする在宅医療を提供する。都市部などの一部地域でしか実現していないという、往診型の救急医療を行うのも特徴。青山さんは「救急医としてコロナ禍に対応する中で、自宅療養者に医療が届かない場面を目の当たりにした。軽症でも救急車を呼ぶ選択肢しかないために起きる医療のミスマッチなど、患者・医療関係者共に負担になっている状況もある。これまでの経験を生かしてサポートが必要な自宅に直接出向き救急医療を行うことで、受け入れる病院側の負担を減らし、患者側の不満や需要を満たすサポートができれば」と話す。

 救急往診については初診でも平日22時まで対応するほか、訪問診療を行っている患者に対しては24時間365日体制で緊急往診を行う。往診が可能なエリアはクリニックから16キロ圏内となる。外来診療に関しては完全予約で、地区外からの受診も可能。かかりつけ医として慢性疾患を中心に総合的に診療する。パソコンやスマホを利用して診察などを行うオンライン診療も状況に応じて行う。

 青山さんは「救急往診という宮崎ではほとんど知られていない医療を一つの選択肢として浸透させたい。状況によっていろいろな診療スタイルを組み合わせて医療にアクセスしやすくすることで、医療者と患者との関係をもう少し近いものにできれば」と意気込む。

 訪問診療時間は9時~18時(水曜のみ12時~18時は外来対応)、土曜は9時~12時の外来対応のみ。日曜・祝日休診。

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