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高齢者の孤独と性の問題描く「茶飲友達」 宮崎で外山文治監督が舞台あいさつ

(左から)宮崎キネマ館の喜田惇郎支配人と舞台あいさつに登壇した外山文治監督

(左から)宮崎キネマ館の喜田惇郎支配人と舞台あいさつに登壇した外山文治監督

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 宮崎で育った映画監督・外山文治さんが手がけた映画「茶飲友達(ちゃのみともだち)」の公開を記念し4月8日、「宮崎キネマ館」(宮崎市高千穂通1)で監督が舞台あいさつを行った。

現在「宮崎キネマ館」で公開されている「茶飲友達」のポスター(C) 2022 茶飲友達フィルムパートナーズ

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 同作は、高齢者専門売春クラブ「茶飲友達(ティー・フレンド)」を運営する若者たちと、そこで働く高齢者や顧客の姿を描いた作品。外山監督によると、2013(平成25)年に実際に起きた高齢者売春クラブ摘発のニュースに着想を得て生まれたものだという。

 外山さんは「摘発時は1350人もの会員がいたと聞いている。それほどまでにニーズがあったということは、その裏には高齢者の行き場のない孤独感といった大きな社会問題が潜んでいると感じた。摘発されたクラブは、そうした問題を解決する起死回生の得策のようにも感じられるが、摘発後、この会員の人々の孤独感はどこに行くのだろうと思い、事件をテーマにした作品を撮りたいと思った。作品自体は、そこに若者の孤独などにもフォーカスした創作要素も盛り込み完成させた」と話す。

 同作は映画「カメラを止めるな!」も生み出した俳優養成専門学校「ENBUゼミナール」(東京都品川区)の「シネマプロジェクト」第10弾として製作。キャスティングしたのは2人のみで、主演の岡本玲さんをはじめ、33人のキャストはワークショップオーディションで選び、起用した。「職業俳優の魅力とは少し違う、生活がにじみ出る人の表情を撮影できたと感じる。高齢者の性の問題をテーマにした映画は国内ではこれまでなかったと思う。だからこそ賛否両論あるのは覚悟していたが、共感くださる人も多く、驚いている」と外山さんは話す。

 「私自身生まれは福岡だが、小学生時代から宮崎市で育ったので、宮崎が故郷だという感覚がある。地元の人に映画を見ていただいたことは少しの恥ずかしさがあるが、監督になったのだという実感が湧き、うれしい。また新作を宮崎で上映できるよう、良い作品作りに励みたい」とも。

 上映は4月20日までを予定。

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