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宮崎のSUNAO製薬が発酵ハーブティー発売 県産ブルーベリーの葉を活用

SUNAO製薬社長の廣澤直也さん。「宮崎大学時代に初めて日向夏を食べた時の驚きが当社の起業につながった」と話す

SUNAO製薬社長の廣澤直也さん。「宮崎大学時代に初めて日向夏を食べた時の驚きが当社の起業につながった」と話す

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 宮崎市で健康食品などの受託製造事業を手がける「SUNAO製薬」(宮崎市川原町、TEL 0985-26-2210)が、発酵ハーブティー「shutto(シュット)」を発売して1カ月がたった。

「発酵ハーブティー・ジンジャー」

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 「地域資源革新でみんなを幸せに。」を企業理念に掲げる同社。これまでも九州産の鶏レバーを粉末状にした離乳食や、乾燥した九州産野菜を使った「九州ドライベジ」などを開発している。社長の廣澤直也さんは「有益な成分があるのに加工の際に捨てられていた日向夏の皮のように、捨ててしまうのがもったいないものやまだ世間に知られていない素材を地域資源として捉え、付加価値の高い製品に変えることで広めていく事業をこれまで展開してきた。県産のブルーベリー葉も抗酸化効果など多くの機能性を持つ魅力的な食品だが、県内でもあまり知られていなかった」と話す。2019年には同社のブルーベリー葉商品第1弾となる「無添加青汁shutto」を、県と宮崎大学の3者共同研究で開発・販売した。

 「shutto」開発のきっかけは2020年1月に宮崎で初めて認定された農林水産省の6次産業化交付金事業だという。「渋みや酸味が強かったブルーベリー葉茶をもっとおいしくしようというプロジェクトのパートナーとして当社が参加した。2年間に及ぶ県や宮崎大学との開発の結果、紅茶のように発酵することで一番おいしくなることや、ブルーベリー葉茶にショウガを掛け合わせることで抗炎症作用が増すことが分かった」と廣澤さん。「プレーン」と「ジンジャーブレンド」の2種類を用意する。ブルーベリー葉に含まれる機能性に加えて、爽やかな酸味で梅のような味がするのが特徴。

 9月に「東京ビッグサイト」(東京都)で開催された「ダイエット&ビューティーフェア2022」では、これまで埋もれていた地域の素材を活用する同商品のコンセプトが評価されて、「ジャパンメイド・ビューティアワード」の審査員特別賞を受賞した。

 廣澤さんは「県内外や世界中で県産ブルーベリー葉の認知度を高めるきっかけにしたいと取り組んできた。今後は自社ECサイトでの販売に加えて、自然食品店やクリニックなど販路をさらに広げていきたい」と意気込む。

 価格はティーバッグ15包入り=各1,480円。自社サイトなどで販売中。

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