日南海岸沿いの伊勢エビ料理店「大海」(日南市宮浦、TEL 0987-29-1308)が6月4日、創業50周年を迎えた。
1972(昭和47)年にオープンした同店。伊勢エビ漁の解禁は9月~4月だが、生け簀(す)や近くの港でストックし、一年を通して伊勢エビ料理を提供している。創業者の谷川伸夫さんの実家は元々串間市で料理旅館を経営しており、伸夫さんの父から、当時新婚旅行のメッカとされていた日南海岸沿いに将来性を見据えた上で店を出したほうが良いというアドバイスを受け、妻の陽子さんと共に開店。
2代目店主の谷川圭之さんは、高校卒業後京都で8年飲食業界を学び、同店を受け継いだ。谷川さんは「懐かしの味を残しつつ、丼系などの新しいメニューも増やしている」と話す。
メニューは、海鮮丼、もずく酢、瀬魚のみそ汁、チキン南蛮又はオランダ卵が並ぶ「大海の海鮮丼」(2,750円)、伊勢エビ1尾、アワビのお造り、サザエのつぼ焼き、小鉢2種、ご飯、伊勢エビのみそ汁が付く「伊勢海老(えび)会席『寿』」(6,600円)、エビフライ、チキン南蛮、小鉢、ご飯、瀬魚のみそ汁の「ハーフ&ハーフ」(1,100円)など。
谷川さんは「50周年を迎えられたのは、創業者である両親の努力だけでなく、遠方からも来てくださる多くのお客さまのおかげ。日南海岸沿いのこの場所も、ここにしかない景色や雰囲気があり、こうした場所で仕事ができることにも幸せを感じる」と話す。
営業時間は11時~13時30分。木曜・月末水曜、定休。