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宮崎でデジタルアート「Hit the arts」始動 書家の筆圧を作品化しNFTで販売

(左から)「Hit the arts」のクリエーティブディレクターのMASSさん、書道家の岩尾諭志さん、クリエーターのMeboshiさん

(左から)「Hit the arts」のクリエーティブディレクターのMASSさん、書道家の岩尾諭志さん、クリエーターのMeboshiさん

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 宮崎市在住の書道家らによるデジタルアートプロジェクト「Hit the arts」が5月3日、スタートした。

プロジェクト発表会で披露された岩尾さんが書いた「一」の筆圧を立体化した作品

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 書道家・岩尾諭志さん、クリエーティブディレクターのMASSさん、クリエーターのMeboshiさんの3人によって立ち上がった同プロジェクト。3人は、岩尾さんの書の筆圧を表現するデジタルアートチームとして活動する。同チームでは、岩尾さんの筆圧をデジタル計測し、その数値からデジタルアートを制作。GMOが運営するNFTプラットフォーム「Adam(アダム)」で販売する。

 岩尾さんは「プロジェクトの発端は、自身の書の表現方法として筆圧を新しい形で表現できないかと思ったこと。書道では止めやはらいが一枚の平面に表現されるが、一筆一筆に込める作者の思いを可視化して、このチームで新しいアートの形を提示したいと考えた」と話す。

 同日、「THE TERRACE」(宮崎市吉村町)での岩尾さんの作品展で開催されたプロジェクト発表会では、岩尾さんが書いた漢数字の「一」の筆圧を計測し、箱庭や枯山水に見立てた立体作品を披露した。

 岩尾さんは「この情報過多の時代、自分の中にも世間に流布する表現や言葉から『何を信じれば良いのだろう』という迷いがある。そんな時代において、書の一筆一筆に込める自分の思いや感情をダイレクトに、嘘偽りなく表現できるのが当プロジェクトの本質的な意義だと思う。これからもプロジェクトを通して、これまで書いてきた作品や、今後書いていく作品にも説得力を持たせられると期待している。NFTでの販売も新しい挑戦であり、今後も当プロジェクトを通した作品を発表していきたい」と話す。

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