手作り豆腐を提供する「前田豆腐」(都城市吉尾町、0986-80-3165)がオープンして1カ月がたった。
豆腐作りの全ての工程を手作業で行う同店。店主の前田勇樹さんは「お客さまの顔を見ながら豆腐を作り販売したかった。手作業は季節や気温・湿度の変化に応じて細やかな調整が必要。作り手の経験や勘が大事な分、やりがいも感じる」と話す。
豆腐の元となる豆乳は、大豆を水に浸してすりつぶし、水を加えて煮て絞ったもの。前田さんは「当店の豆乳は一般的なものよりもかなり濃い目に作っていて、これが大豆の味わい豊かな豆腐を作る決め手となる」と話す。豆乳はボトルを持参すれば購入も可能。専用容器での豆乳販売も検討中という。
「木綿豆腐」(160円)のほか、都城在来種の大豆「みやだいず」を使った「みやだいず豆腐」(230円)も販売する。出来たての豆腐を求めて7時の開店に合わせ朝早くから足を運ぶ客もいるという。毎朝揚げる「味付き厚あげ」(200円)は9時ごろには店頭に並び、今後は種類を増やしていく予定。「おぼろ豆腐」(130円)や袋いっぱいに入った「おから」(100円)なども用意する。
前田さんは「都城の地に根差したものを作りたいという思いがあった。風味の違いを感じてもらいたい。今後は栄養価の高いおからを活用して、おからクッキーなどの商品作りも考えていく」と話す。「現在、豆腐の移動販売も準備中で、市内を移動販売車で回り当店の豆腐をより多くの人たちにお届けしたい。お客さまの顔を見ながら、話を聞きながらできることを少しずつ広げていきたい」とも。
営業時間は7時~18時。日曜定休。