宮崎市の繁華街・ニシタチのオーセンティックバー「Bar Finnmark(バー フィンマルク)」(宮崎市中央通、TEL 0985-32-6130)が、オープンして2カ月がたった。
オーロラが見られることで知られるノルウェー最北端のフィンマルク県出身の齊藤カタリーナさんと、夫で店主のバーテンダー・崇真さんが切り盛りする同店。2人は横浜中華街のバーで店長と学生アルバイトとして知り合い、カタリーナさんは帰国せずに就職し、その後結婚。昨年崇真さんの故郷である宮崎に戻り開店を計画したが、新型コロナ感染症の感染拡大で延期になっていた。共に地元の酒店である「吉野酒店」で働きながら、開店準備を進め、カタリーナさんはその間、ニシタチの「バー ラテルネ」でも働いた。崇真さんは「酒屋での配達の仕事を通し、宮崎の繁華街の人々とも知り合えたので良い経験になった」と話す。
店内には、ノルウェーから取り寄せたトナカイの革や野生の羊の革のシートを置き、北欧の古い家をイメージする。日本にデザインの勉強に来たカタリーナさんが店のデザイン案なども手掛けた。テーブルなどには県産杉を使い、北欧と宮崎の融合も試みている。バイキングからイメージした船の「かじ」も入り口に置く。
料金体系はテーブルチャージが800円で、ショット制を採用。フルーツを使うものが得意という崇真さんの作るカクテル(1,000円~)やウイスキー(700円~)を用意する。ノルウェーのウイスキー「MYKEN(ミケン)」は毎年スペシャルエディションを出す蒸留所で、2年ほど前に出した世界に10本しかないものが1本ある。カタリーナさんの家族の協力もあり、仕入れることができたという。フードメニューは、カタリーナさん手作りのパンを使う「キューバンサンド」(1,100円)や「ノルウェーワッフル」(700円)などを用意する。
店内にはCDタイプの「ジュークボックス」(2曲=100円)も置き、洋楽、邦楽、古いロックなど幅広く用意。今後はノルウェーの曲も用意し、客からのリクエストに応えてCDをそろえていく予定という。
営業時間は18時~翌1時。