ダイニング「Dining臣」（宮崎市千草町2、TEL 0985-22-7556）が12月30日、閉店する。

カウンターに立つ梶間文子さんと野村美智子さん

　姉妹である梶間文子さんと野村美智子さんが2人で店主として切り盛りする同店。大工町で5年、中央通りに移り30年、現在の千草町に移転し、15年営業してきた。梶間さんは「開業当初は喫茶店だったが、すぐに勝機がないと気付き、周囲の飲食店がほぼ終わった後の深夜食堂という形に落ち着いた。当時から料理人のお客さまも多く、まだ飲食店に慣れていない若いわれわれ姉妹にいろいろと料理方法を教えてくれた一つ一つが、現在の100種近いメニューにつながっている」と話す。

　豊富なメニューを提供できる理由は、店主姉妹が工夫を重ね、同一の食材を多くのメニューに展開できるようにしているため。仕込みはほとんど行わず、注文したその場で具材を切るところから調理しつつも、手早く仕上げている。

　17時の開店からは喫茶店的利用をメインに、梶間さんの夫の臣三さんがマスターとなって店を切り盛りし、近隣の飲食店や深夜まで営業する接客業の店で働く人々が集まる時間帯は姉妹中心に店を回す。

　来年には東京での出店を考えているという。野村さんは「私たち姉妹の子どもたち家族が、この先も東京で暮らすため、子どもたちが宮崎に戻ってこないのであれば、私たちが東京に行けばいいのではと考えた。新しいことに挑戦できると思うとワクワクするし、東京でも深夜食堂をやりたいと思っている。場所は未定だが、子どもたちが住む自由が丘周辺で考えている」と話す。

　営業時間は17時～翌5時。日曜・月曜定休。