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「本格焼酎グランプリ」で宮崎の酒蔵が多数入賞 京都の松尾大社で開催

当日参加した酒蔵の皆さん

当日参加した酒蔵の皆さん

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 5月27日、京都の松尾大社(京都市西京区)で「本格焼酎グランプリ」が開催され、宮崎の3つの酒蔵が入賞を果たした。

受賞を喜ぶ柳田酒造の柳田正さん

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 今年初めて開催された同イベントは、九州から集った25の蔵元の焼酎を飲み比べることができるという企画。当日は京都近郊だけでなく東京、名古屋、福岡など全国の焼酎好き約400人が会場に足を運んだ。実行委員長で酒ジャーナリストの葉石かおりさんは「本格焼酎は何度かブームとなった時期があったが、若い飲み手が育っていないと感じていた。今回のイベントを通して、本格焼酎の美味しさを若い人たちに知ってもらいたいと思った」と話す。

 当日参加者は、ロック、水割り、お湯割り、ソーダ割りといった飲み方で酒蔵の焼酎を自由に試飲し、お気に入りの蔵元を選び投票。開票の結果、グランプリに「小牧醸造」(鹿児島県)、2位に「柳田酒造」(宮崎県)と「天草酒造」(熊本県)、3位に「黒木本店」と「渡邊酒造場」(共に宮崎県)、「山田酒造」(鹿児島県)が選ばれた。

 今回2位を受賞した柳田酒造の柳田正さんは「(発表の時)名前を呼ばれた瞬間には、正直とても驚いた」と受賞を喜んだ。同酒造は宮崎県都城市にある老舗酒造で、今回は発売して10年になる麦焼酎「青鹿毛」と、35年ぶりに復活させた芋焼酎「母智丘千本桜」で参加した。柳田さんは「『青鹿毛』は二条大麦の芳ばしさを出せるよう、特に蒸留にこだわって造った焼酎。一方『母智丘千本桜』はまだ知名度は高くないが、麦焼酎造りで培った技術を取り入れ、芋の香りと程よい甘さが出せるように工夫を加えている。今回は芋焼酎の方が評判が良かった」と、参加者の反応を振り返った。

 柳田さんは「松尾大社は、室町時代より酒の神として全国の酒蔵から崇拝される由緒ある神社。この地でイベントに参加できたことは名誉なことだと思う。これ機に、本格焼酎が日本固有の伝統ある蒸留酒として老若男女問わず多くの人に親しまれる存在として育っていってほしい」と話した。

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