宮崎市初となる企業主導型夜間保育「ゆうゆうキッズ保育園」(宮崎市鶴島)が開園して2カ月がたつ。
運営する「常喜」(鹿児島県)は、鹿児島県と宮崎県で障がい福祉事業を展開しており、住職である代表の小野静妙さんが保育事業を始めたいと、2年前から計画していた。同園は、宮崎県内で飲食店を経営する「コンフォートダイナー」が共同設置企業となっており、小野さんがコンフォートダイナーの竹井倫世副社長と意気投合し、開園にこぎ着けた。
マンションの1階にある園内は広々とした造りで、子どもたちが伸び伸びと過ごせる環境を整備する。学びながら遊ぶ知育「IT知育」に力を入れ、発達段階に合わせ、プロジェクターを使った知育遊びを取り入れる。好奇心や必要な体力を身に付けられるよう、登園後、天気のよい日は散歩に出掛けたり、体を動かす遊びをしたりと、年齢に応じた活動も用意する。
同園の上の階は、高齢者対応賃貸住宅となっており、入居する高齢者が子どもの様子を見に来ることもあり、入居者から「子どもの声が聞こえてうれしい」という声も上がっているという。
管理者の永友康靖さんは「夜に子どもを預けるというと、一般的に寂しいイメージを持たれやすい。しかし、宮崎市は夜の飲食店も多い街。夜間でも普通の保育園と同じようにさまざまなプログラムを取り入れていることを多くの人に知ってほしい。昼間は親子の時間を過ごし、夜は保護者の方が安心して働けるようサポートしていきたい」と話す。
保育時間は15時~翌4時。日曜休園。対象年齢は0歳6カ月~5歳。利用料金は1万円(3歳~5歳は無料)。定員は19人。現在、園児を募集している。