日南市油津の「直ちゃんラーメン」(日南市岩崎2、TEL 0987-22-3316)が6月11日、開業60周年を迎えた。
今年81歳になった創業者の北島雄一郎さんが、1961(昭和36)年に開業した同店。店名の由来は、元々同市でラーメン店をしていた北島さんの兄・直秋さんが、友人や常連客から親しまれ「直ちゃん」と呼ばれていたのをそのまま屋号にした。
同店は「広島東洋カープ」のキャンプ地である「天福球場」からもほど近く、キャンプ期間中は週1回、選手専用の食堂でもラーメンを提供してきた。北島さんは「当店はカープと共に歩んできた。おかげさまで地元の方はもちろん、カープの選手、カープファンの方も通っていただき、本当にありがたい」と話す。
ラーメン(620円)はあっさりとした豚骨スープに自家製麺を使用。ほか、ギョーザやチャーハンなどのセットメニューも人気。
北島さんは「お客さまはもちろんだが、ここまで支えながら一緒に働いてくれた妻、継いでくれた三姉妹の娘たちは頼りになり、感謝している」と話す。
北島さんの次女で社長の山下勢伊子さんは「コロナ禍で残念ながら60周年イベントはできなかった。しかし何か残したいと思い、全国のお客さまが購入できるようにネット通販で広島東洋カープとのコラボ商品の袋麺『真赤風』(594円)を作った。父の作るラーメンの味と父の思いを絶やすことなく、これから100周年、150周年を目指して、引き継いでいきたい」と話す。
営業時間は11時~15時。火曜定休。