町内での開業希望者を支援する「新富町チャレンジショップ」(児湯郡新富町大字三納代、TEL 0983-32-1525)が6月1日、オープンした。新富町商工会と新富町産業振興課が連携して運営する。
チャレンジショップの利用第1号としてキッチンスペースを使い試験営業を始めたのは、町内の「オーガニックファームZERO」が運営する「有機米農家 おにぎり宮本」。関東や関西に出荷していた有機農法で作る米や野菜を地元の人にも食べてもらいたいと出店した。メニューは、「おにぎり各種」(130円~170円)、地元産の豚肉や有機野菜が入る豚汁や漬物、玉子焼きが付く「おにぎり御膳」(500円)などで、イートインとテークアウトの両方ができる。同社の宮本恒一郎さんは「地元に食材を提供する場がなく、出店を決めた。地元食材を味わってもらい、有機農法のノウハウも発信したい」と意気込む。
「ユニリーバ・ジャパン」(東京都)もシャンプーや洗剤を量り売りする「リフィルステーション」を出店。「じゅんかん生活 旅するボトル」とうたい、同社のシャンプー、コンディショナー、ボディーウォッシュを各100グラム=60円で販売する。ごみを削減してもらおうと「補充用ボトル」(100円)も用意。同店は、サッカーJ3リーグ所属チーム「テゲバジャーロ宮崎」のホーム戦チケットとオフィシャルグッズ販売店も兼ねる。町内で土曜と日曜にチケットを販売する場所がなかったことから設け、今後は、ショップや町内に関する問い合わせに応じたり観光案内を行ったりする拠点になる窓口も目指す。
チャレンジショップ内には、雑貨などを販売できるフリースペースもあり、今後、2店舗が出店予定。次のキッチンスペース利用者も含め、出店する新規事業者を町内外問わず常時募集している。最長で1年間利用できるが、短期間の希望にも応じる。新富町商工会の井崎美恵子会長は「あらゆる分野の人に挑戦してほしい。新富町に魅力ある店を増やせるようサポートしていく」と話す。
チャレンジショップの営業時間は9時~16時30分。「おにぎり宮本」の営業時間は11時~14時30分。いずれも火曜定休。