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日南に「仕出し京家」が移転 家族三人四脚で30年以上営業

(写真右から)崇さん、崇さんの母の京子さん、妻の美穂さん

(写真右から)崇さん、崇さんの母の京子さん、妻の美穂さん

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 「仕出し京家」(日南市吾田東9、TEL 0987-23-4910)がオープンして3カ月がたった。

国道222号線沿いにある店舗

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 日南市戸高から3月16日に移転オープンした同店。日南市内には仕出屋が少なく、需要もあったため店舗を移転、拡大した。以前の店舗は主要道路から入った場所にあったが、移転先は国道222号線沿いにあり、直接来店する客も増えたという。

 同店の木宮崇さんは大阪の辻調理専門学校を卒業し、日本料理店で働いた後、約30年前に仕出屋を始めた。「50年ほど前に総菜屋を始めた母の名前の1文字を取って『京家』という屋号にした。今は私自身も忙しく現場のことはほとんど妻が仕切ってくれている。妻は病気で療養していたこともあったが、その後はすぐに職場に戻ってきて店を支えてくれている。今があるのは家族やスタッフのおかげ」と話す。

 同店では日々の弁当から、慶事・法事・会食・パーティー・研修で利用する弁当やオードブルなど豊富な料理を提供している。主に葬祭場からの注文が多く、早い時は午前3時ごろから準備をすることもある。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、イベントなどで集まる機会は減ったが、弁当やオードブルを注文して職場や家庭でお祝いや法要を行う客が増えているという。

 人気メニューは「幕の内弁当」(540円)。予約なしでも購入することが可能で、日によって数に限りがあり、すぐに売り切れることもあるという。慶事には「お祝い膳」(3,240円)、法事には「法事仕切パック」(2,160円)も用意。注文用の弁当に入ることもあるというきんぴらや煮付けは、今年84歳になる母の京子さんが作る。漬物も京子さんが漬けており30年以上味は変わっていない。

 年忌法要で利用する弁当の注文のために来店した日南市内の50代女性は「以前、斎場でいただいた弁当がこちらの仕出屋さんのものでとてもおいしかったのでお願いしようと思った」と話した。

 崇さんは「お客さまの立場に立って料理を作ることを心掛けている。折全体のバランスを見ながら作っているので全ての料理を楽しんで食べてほしい。唐揚げや天ぷらは特においしいと言っていただきリピーターが多い。料理内容や予算に合わせて対応することが可能なので、気軽に利用していただきたい」と笑顔で話す。

 第2・第4火曜定休。

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