宮崎県庁本館（橘通東2）で4月から1年間、映画「スター・ウォーズ」などのポスターを手掛けた、イラストレーター・生頼範義さんの原画を月替わりで展示される。

5月の展示作品「宮本武蔵」（左）と「佐々木小次郎」（右）

　生頼さんは宮崎市内にアトリエを構え、長年にわたり制作活動を続けてきたイラストレーター。代表作には映画「スター・ウォーズ」のポスターのほか、「平成ゴジラシリーズ」で手がけてきたポスターイラストなどがある。2013年には宮崎県文化賞を受賞、2015年に79歳でその生涯を閉じた。

　生頼さんの作品は県庁本館の正面階段踊り場に展示。同所にはこれまで同じ美術作品が長年展示されてきたが、2年前、入れ替えでの作品展示を始めた。県総合政策部みやざき文化振興課の野別雄飛さんは「昨年は県美展の特選や大賞受賞者の作品を展示した。本年度は生頼さんをはじめ、県文化賞芸術部門受賞者の作品を本館の4カ所で展示している。県庁を訪れた際に気軽に観賞してほしい」と話す。生頼さんのほかには、県内から初めて日美展の会員となった書道家・陣軍陽さんの作品や障がい者アート作品などを展示している。

　生頼さんの作品は1カ月ごとに作品を入れ替えて展示。生頼さんがこれまで制作してきた作品で、生頼範義記念みやざき文化推進協会が保管する約2900点の原画の中から厳選して展示する。展示中は作品の写真撮影も可能。野別さんは「作品展示は県民の文化力を向上させる狙いもある。気軽に芸術に触れ、県内芸術文化の振興を図りたい」と話した。

　開庁時間は8時30分～17時（土曜・日曜・祝日は閉庁）。展示は2019年3月末まで。