飲食業界向けイベント「Rethink PRセミナー」が6月20日、「MRTmiccエメラルドホール」（宮崎市橘通西4）で開催された。

　同イベントはJTが手掛ける地域への社会貢献活動「Rethink Project（リシンク プロジェクト）」の一環で、同プロジェクトは「これまでにない視点や考え方を活かして『新しい明日』をともに創りあげるために社会課題と向きあうこと」をテーマにしている。過去には都城市でクリエイター向けワークショップ「Rethink Creator PROJECT」を開催。

　飲食業界向け、かつPRを切り口にしたイベントは今回が初となった同イベント。ひなた宮崎経済新聞主催で、協力にMRT宮崎放送、後援に宮崎市がつき開催に至った。当日は居酒屋経営者からスナックのママまでの飲食関係者約30人と、8市町村からもオンラインで参加。メイン講師にPRコンサルタントでコピーライターの菅野夕霧さん、ゲスト講師にMRTラジオ局担当局長の御手洗英明さんを迎え、司会兼講師を編集長の田代くるみが担当した。

　セミナーは「地域の取り組みを全国区のニュースとして発信し、飲食店の集客を増やすためのPR」について3部構成で実施。1部では、「広告とPRの違い」や、地元地域で取り上げられた1つのニュースが、後追い報道やSNSによって話題が広がる「ニュースの出世魚」についての話など座学を行った。実際に、ひなた宮崎経済新聞の掲載を機に九州全域の報道番組に取り上げられた宮崎市のパン店「欧風パン リビエール」（宮崎市）の店主もゲストで登壇。2部では、参加者が自らの取り組みや飲食店についてタイトル付けをするワークショップを実施。菅野さんと田代によるフィードバックを行った。3部では御手洗さんが登壇し、地方のテレビ局視点でのPRについて伝授。

　菅野さんは「多くの参加者が座学で教えたことをワークショップにしっかりと生かしてくれていた。これを機会にPR視点で話題作りをしたいと思える飲食店が増え、街に活気が生まれれば」と話す。