特集

【ひなたの街のトップランナー Vol.4】
「ベイビーわるきゅーれ」続編公開で注目度急上昇! 女優・高石あかりさん

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ひなた宮崎経済新聞では、県内外で活躍する宮崎人にスポットを当て、その活動を追いかける特集企画「ひなたの街のトップランナー」を不定期更新していきます。

第4回目に登場いただくのは、宮崎県・宮崎市出身の女優・高石あかり(高石の高は「はしごだか」が正式表記)さん。現在、映画「わたしの幸せな結婚」が大ヒット公開中のほか、MBSドラマ特区「堕落JKと廃人教師」にヒロインで出演。また、NTV「日本統一 関東編」にはレギュラー出演中。そして、公開中映画「ベイビーわるきゅーれ2ベイビー」では前作(2022年)に引き続き、杉本ちさと役として主演を務めます。今回は同作の裏話や、故郷・宮崎への思いと今後の目標などについて高石さんにお話を伺いました。

——「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」の公開から約1カ月経ちますが、反響はいかがでしょうか?

高石さん:すごく大きいなと思います。前作の反響がとても大きかったので、それを超えないと! と、共演の伊澤彩織さんや阪元裕吾監督やスタッフさんと一緒にやってきました。それが報われているなと思えるほど、多くの方から「見たよ」と言っていただけることも多いです。

中でも嬉しいなと思えることが前作と2ベイビーとの作品の“色”が違うことから好みが分かれていることが面白いなと感じています。観ていただいた人にいろいろな楽しみ方をしいただけていることが嬉しいです。

 

——続編として、こだわって演技された点などはありましたか?

高石さん:前作演じたときは感覚で演じていたので、同じ雰囲気が出せるように演技しなきゃなとも思ったんです。でも私と杉本ちさとは年齢も同じで、前作から同じ歩幅で成長しているから、自分が思う19歳のちさとを自然に演じました。

 

——杉本ちさとと年齢は同じですが、高石さん自身と似ている部分はありますか?

高石さん:友人からは“そのままだ”と言われています(笑)。監督がて書きしてくださっているので、ハイテンションな部分とローな達観視している部分は私にもあるんだなって思います。だるだるっとした喋り方とか、多分宮崎人の自由さ出ているかもしれません

 

——前作よりアクションシーンが増えていますが、事前準備や撮影で大変だったことはありますか?

高石さん:前回は銃を奪い取るシーンに苦戦していたのですが、今回は銀行強盗を足さばきで倒すシーンが大変でした。もともとダンスをやっていたので、それが活かせるようなアクションにして頂いているのですが、一動作ずつ止めて、かつ早く動かなければならなかったので、アクション監督の園村さんと伊澤さんと事前に練習をしました。体の連動を意識して、ただ右手を前に出す動作でも筋肉の動きなどを考えて何時間もやって翌日筋肉痛になりましたね。

 

——バディの深川まひろ役を演じた伊澤さんとの思い出はありますか?

高石さん:前作では一人のシーンも多かったんですが、2は一人のシーンがほとんどないのでずっと一緒にいたなと思います。毎朝思い出ムービーを録っていました。「今日は〇月〇日です、こういうシーン撮ります」「元気ですか?」など、どこにも載せていないんですが(笑)。あと、お互い撮影中に書いていた日記にお互いの好きなところを書きあったり、最終日にお手紙交換をしたり仲良く過ごしていました。それに撮影期間中も阪元監督の映画を観に行ったり、伊澤さん家に遊びに行ったり。

 

——撮影時は19だったということで現場では末っ子なポジションだった思いますが、阪元組の雰囲気はいかがでしたか?

高石さん:伊澤さんが気遣いの塊のような、周りをとてもよく見てくださる方なので、私に年齢を感じさせないように、いつもフランクに優しくてくだったのでありがたかったです。伊澤さんの天然な部分に私がツッコミを入れるという、“ちさまひ(ちさと+まひろ)”の関係のまま部分もありました。撮影現場はファミリー感があって、1が大成功したからっていうのもあるんですが、撮影班の和気あいあいとした雰囲気が“ちさまひ”や映画の雰囲気に出ていると思います。

 

——「ベイビーわるきゅーれ」を通して成長を感じたことはありますか?

高石さん:課題を得たなと思います。私はずっとお芝居をやってきていますが、伊澤さんはスタントパフォーマー出身で、本シリーズで本格的に役者として活動を始めて両立されていて、現場で対面して持ってくるアイディアの自由さに憧れました。役的にはちさとの方が自由なので、高石あかりの方が自由と思われるかもしれないのですが、伊澤さんの方がお芝居は自由でした。私はまだまだ凝り固まっているところがあるので、もっと柔らかくするにはどうすればいいのかな? と伊澤さんに憧れをもちながら、今後の課題にしました。

 

——3があるとしたらどのように演じていきたいですか?

高石さん:次あったら何がしたいって話はすごくしていました。ちさとは変わらないところが愛おしい部分でもあります。2では“ちさまひ”の間柄がとても近くなっていましたがもし3があったら監督どう描くのか……その他のキャラクターとの関係性もどうなっていくのか楽しみですね。3も実現できたらいいなと強く思います。

 

——もしちさととまひろが宮崎に来るとしたらどこに行ってほしいですか?

高石さん:私の大好きなスポット県庁前の楠並木通に行ってほしいです。私の通学路だった、思い出しかないあの道を二人で歩いてほしいですね。後ろからのカットで、今回の何かを彷彿とさせるあのシーンみたいな(笑)。そういう撮影をやりたいです

 

——“ちさまひ”が宮崎グルメを堪能するとしたら何がおすすめですか?

高石さん:チキン南蛮とか絶対口元ぐっちゃぐちゃのべっちょべちょにして食べますよね(笑)。私は冷や汁が好きなので、二人も食べるかなぁ~……もし宮崎来るなら夏ですかね?

     

——地元宮崎への凱旋舞台挨拶にはどのような思いがありますか?

(左から)高石あかりさんと阪元裕吾監督

高石さん:帰ってこれるということが本当に嬉しかったです。宮崎県知事に表敬訪問させていただけたこと、地元放送局の生放送に出演させていただけたことが嬉しくもあり、ちょっと不思議な感覚です。景色はいつもの小学校の通学路なのに、その中で仕事をしているのはふわふわした感じ。育ててもらった宮崎に恩返しがしたいと改めて強く感じました。

 

——女優を目指すようになった原体験は宮崎にありますか?

高石さん:「花より男子」の井上真央さんに憧れて、保育園の頃から女優になる夢を抱いていました。その夢は小学校に入っても変わらずあり、登下校のときに友達と楠並木通りを歩きながら「今、後ろに悪い人がいたらこういう走り方かな」って実際に走ってみたり、友達と台本もないのにセリフを間違えて「ごめんなさい、間違えちゃいました。もう一回お願いします!」ってお芝居ごっこをして楽しんでました。

 

——今後演じてみたい役どころはありますか?

高石さん:今演じさせていただいているのは、どれもとても極端な役なんです。ネガティブなJK、殺し屋、いじわるな妹……全く違った姿をお見せできていることがまず嬉しいです。『ベイビーわるきゅーれ』シリーズで演じているちさと社会に馴染めず、完璧じゃない人間ですが、そういったキャラクターって魅力的で演じがいがあります。身体的だったり、心だったり、ハンディキャップがあるような役に挑戦してみたい気持ちはあります。経験を重ねて、繊細な人間の機微を表現していけるように努力したいです。

 

——宮崎から芸能を目指す人へメッセージをお願いします。

高石さん:宮崎って空も広くて、自然も多くて、自由な開放感に背中を押されて私は芸能界に入りたいなって思いました。穏やかな時間が流れているからこそ初めの一歩が慎重になってしまうかもしれないけど、一歩踏み出すことで、宮崎の空のように絶対道が開けてくると思うので、自分を信じて頑張ってほしいなと思います。

 

——最後に、これから「ベイビーわるきゅーれ」を鑑賞する方へ一言いただけますか。

高石さん:今作は登場キャラクターの誰に、どこのペアに注目するかによって見方が変わってくる物語になっていると思います。見れば見るほど、噛めば噛むほど魅力を感じ楽しめる作品になっているので、ぜひ映画館に何度も足をはこんでいただけたらと思います。

 

高石あかりさんInstagram

https://www.instagram.com/a_akari1219/?hl=ja

 

Twitter

https://twitter.com/takaishi__akari

 

「ベイビーわるきゅーれ」公式ページ

https://babywalkure.com/

 

取材・執筆・撮影=あかいけまい、構成=田代くるみ(Qurumu)

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