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宮崎「ここく」、ぬか漬けキット発売 麦のぬかを使いさっぱりとした漬物に

初心者でも気軽にぬか漬けが楽しめる「麦ぬかとっこちゃん」。ケース付きとケースなしで販売(写真提供=ここく)

初心者でも気軽にぬか漬けが楽しめる「麦ぬかとっこちゃん」。ケース付きとケースなしで販売(写真提供=ここく)

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 みそ、しょうゆなどの発酵食品を製造する「ここく」(宮崎市清武町船引、TEL 0985-72-7256)が6月1日、麦ぬかで作るぬか漬けキット「麦ぬかとっこちゃん」を発売した。

「麦ぬかとっこちゃん」で漬けたぬか漬け(写真提供=ここく)

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 同商品の最大の特徴は、麦のぬかを使っている点。同社は在来種の大麦を栽培しており、精麦する際に出るふすまの活用法を試行錯誤してきたという。同社社長の加藤潤一さんは「肥料としての活用などいろいろと試してきた。ぬか漬けのぬか床にすると、麦ぬかならではのさっぱりとした漬物ができることに気付いた」と話す。

 同商品は大麦のぬかに、同社が宮崎県沖の黒潮をくみ上げ、平釜で炊いて作る塩「沖の潮」を混ぜて作る。ぬか漬けで必要な足しぬかも手軽にできるようにそろえている。製造はキムラ漬物宮崎工業(新富町)に委託している。

 「ぬか漬けをする際、足しぬかの配合が難しく断念するケースも多いが、その問題もクリアしている。ぬか床の量が減ったらぬかを足すだけで作れるようにしている」と加藤さん。毎日混ぜる必要もなく冷蔵庫に入れておくとぬか漬けができ、冷凍も可能だという。

 加藤さんは「開発まで2年かかったが、さっぱりとした酸味と塩のうまみ、麦の奥行きのある香りが楽しめる漬物が簡単に作れるぬか床ができた。これでおいしく楽しく発酵生活を楽しんでもらえたら」と話す。

 ほか、同日から同社が栽培する在来種の麻尻(あさじり)大豆を、在来種の麦わらで発酵させた「麻尻納豆」(2,160円)の予約販売も始めた。

 価格は2,268円。営業時間は10時~17時。火曜定休。

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