特集

【イベントレポート】「まちづくりNEXTリーダーズミーティング」開催、地域の未来を考える

  • 0

  •  

  (写真提供=まちづくりNEXTリーダーズミーティング)

 次世代の商店街・まちづくりを担う人々が繋がるイベント「まちづくりNEXTリーダーズミーティングin宮崎」が2月28日、「若草HUTTE(ヒュッテ)」(宮崎市橘通東3)で開催されました。イベントの模様をレポート形式でお届けします!

 これまでに福岡県・大分県で開催されてきた同イベントで、今回で4回目となります。会場には、各地域でまちづくりに取り組む人々が集まり、まち歩きや講演を通じて新たな視点を得る機会となりました。

■当日は4部構成、参加者がまち歩きするプログラムも

 当日は大きく4部に分けて実施。オープニングに続き始まった第1部では、これまで宮崎駅周辺で行われてきたまちづくりの取り組みについて紹介されました。

 駅周辺では、「宮崎のまちなかを歩いて楽しみたくなる、賑わいの発信地」という開発コンセプトのもと、アミュプラザ宮崎の開業やグリーンスローモビリティ(ぐるっぴー)の運行、移動販売車での出店などさまざまな施策が進められてきました。2024年11月には「HAROW広島通」が先行開業し、2025年春には「HAROW高千穂通」の開業も予定されているなど、さらなる賑わいが期待されています。

(写真提供=まちづくりNEXTリーダーズミーティング)

 第2部では、参加者が実際に「HAROW広島通」や「HAROW高千穂通」、そして周辺の商店街を歩いて視察。「HAROW高千穂通」は、歴史ある建物の重厚感を生かしたリノベーションが特徴的で、今後は商業施設やオフィススペースとして活用される予定です。

(写真提供=まちづくりNEXTリーダーズミーティング)

 視察の最中には、話題に上がっていた「ぐるっぴー」が通り過ぎる場面もあり、参加者が一斉にカメラを向ける姿も見られました。

■3人の“ネクストリーダー”が登壇、事例と知見を語る

 第3部では、まちづくりに取り組む3人のゲストが登壇し、各地域での実践事例や得られた知見を共有しました。1人目には、「カネック」代表の後藤修さんが登壇。主に宮崎市で活動しており、公園や街路などに新たな楽しみ方を提案するイベント「街中ピクニート」を開催するなど、公共空間の維持と地域の賑わいづくりに貢献しています。また、「HAROW広島通」のデザインディレクションにも携わっています。

(写真提供=まちづくりNEXTリーダーズミーティング)

 2人目に登壇した、「ヨンダブルディー」取締役の橋口敏一さんは、主に福岡県古賀市で活動中です。商業施設の開発企画やリノベーションデザインに携わりながら、地域の食の交流拠点 「るるるる」を運営しています。

(写真提供=まちづくりNEXTリーダーズミーティング)

 3人目には、「山崎(崎はたつさき)マーク」代表取締役の山崎秀平さんが登壇しました。主に長崎県西海市で活動し、地域交流拠点「HOGET」を運営。地域と協働でイベントを開催するほか、そこで企画されたグッズを自社で製造することで、地域の活性化と事業のシナジー効果を創出しています。

(写真提供=まちづくりNEXTリーダーズミーティング)

 講演を通じて、参加者たちは自身の地域でどのようにまちづくりを展開できるかを考える機会となったようです。

 第4部では、第3部で登壇した3人のゲストに加え、ファシリテーターで、「ホーホゥ」代表取締役の木藤亮太さんを交えてのトークセッションを実施。

(写真提供=まちづくりNEXTリーダーズミーティング)

 「街中ピクニート」を手がけた後藤さんは、「行政では難しいトライアンドエラーを繰り返しながらプロジェクトを進めることで、日常的な賑わいを生み出す仕掛けができた」と振り返ります。

 そして登壇者に共通していたのは、「地域住民が主体となってまちづくりを進める」よう伝えていたこと。行政のみに頼るのではなく、住民主導でプロジェクトを進めることが、持続的な地域活性化には欠かせないという視点が共有されました。

 その後、まちづくり関連施策の紹介や、ゲスト・参加者による交流会も実施され、ざっくばらんな意見交換が行われました。

 今後、「HAROW高千穂通」の開業に伴い、宮崎駅周辺の街並みや賑わいがどのように変化するのか。ひなた宮崎経済新聞では、これからの宮崎のまちづくりの動向に引き続き注目していきたいと思います。
 

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース