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宮崎・ニシタチにカウンター居酒屋「初代商店」 からあげグランプリで最高金賞狙う

「鶏半身の唐揚げ」。つけだれはニララー油とタルタルソース、ほかに塩コショウも用意する

「鶏半身の唐揚げ」。つけだれはニララー油とタルタルソース、ほかに塩コショウも用意する

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 宮崎市の繁華街・ニシタチに、鶏料理専門のカウンター居酒屋「初代商店」(宮崎市中央通6)がオープンして2カ月がたった。

店舗外観。店の看板は、いまだ居ぬき前のものを使っている

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 ニシタチの中でも個人店が多く集まる「人情横丁」にオープンした同店。席数はカウンター8席。店主の和田博さんは、日本におけるイタリア料理発祥の地とされる新潟の出身で、自身も各地のイタリア料理店で長く調理人としてのキャリアを積んだ。5年ほど前から宮崎の店にも勤めたが、昨年2月に当時働いていた店が閉店。それを機に鶏料理、中でも唐揚げをメインとした居酒屋を開くことを決意した。和田さんは「景気が厳しくなると、肉にしても牛から鶏に人気が移る。また、コロナ禍が始まった以降は店で酒を飲む人が減っている。食べ物中心の外食でも勝負ができて、持ち帰りにも対応し、自分以外のスタッフでも質が安定できる店を考えた結果、唐揚げをメインにすることにした」と話す。

 和田さんが目指すのが「からあげグランプリ」の最高金賞。「からあげグランプリ」は、2010(平成22)年から続く、全国から唐揚げを売りにする飲食店が多数参加して開催される投票企画。宮崎からは「おぐら」や「塚田牧場」が、全11部門のうちチキン南蛮部門で入賞を繰り返しているが、他部門では振るわない状況が続いている。

 「勝負をかけたい」と意気込むメニューは、しょうゆを使わない「鶏半身の唐揚げ」(1,200円)。下処理として、特別な塩水に丸3日間漬け込み熟成させた上でじっくりと揚げていく。唐揚げを「味変」させるつけだれとして「ニラ辣(ラー)油」も開発しており、単品で人気が高まったため「ニラ辣油をたっぷり使った卵かけご飯」もメニュー化している。

 和田さんは「隣県の大分は、花形であるしょうゆダレ部門で入賞の常連となる強豪県。宮崎県からチキン南蛮部門以外でも最高金賞を取ることで『宮崎名物』と全国で知られるような唐揚げを作りたい」と話す。

 営業時間は18時~24時。日曜定休。お通しは200円。

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