一棟貸しの古民家宿「PAAK HOTEL 犀-sai-」(日南市飫肥4、TEL 0987-55-0088)が3月31日、オープンした。設計・運営は建築・デザインを手掛ける「PAAK DESIGN」(日南市飫肥5)。
同施設は、城下町の飫肥(おび)地区にある築100年の古民家を改修。飫肥地区は観光地として年間約30万人の観光客が訪れる観光スポットで、近年歴史的建造物を宿泊施設や飲食店にリノベーションする動きが進んでいる。
伝統的な様式を可能な限り残し、それを補完するように現代の様式や工法を加えた設計となっている。飫肥城下町に残る歴史情緒や地域の魅力を体感してもらうために、4つの「さい(差異、再、細、彩)」を取り入れたことが名前の由来。
同社社長の鬼束準三さんは「現代と伝統的な部分の混在している違和感を体感してほしい。今後は宿に滞在しながら飫肥の魅力を感じてもらえるために、地元の企業やアーティスト、フォトグラファーと組んで展示会や企画展を開催したい。カップルや夫婦での滞在はもちろん、最大で5人の宿泊可能なので、女子旅や家族でも楽しんでほしい」と話す。
利用料金は平日1泊=3万5,000円。1日1組限定貸し切り。チェックインは15時、チェックアウトは11時。