宮崎県綾町の発酵食品加工会社「大山食品」(綾町大字北俣、TEL 0985-77-1630)が1月30日、自社工場で生産している酢やこんにゃくなどを販売する無人直売所「大山屋」をオープンした。
1930(昭和5)年創業で、黒酢や純米酢など発酵食品を手掛ける同社。同直売所は構想から100日で大山憲一郎社長が工場横に開設。駐車場にあった小屋を社長自らがDIYで直売所にリメークした。大山社長は「コロナ禍で展示会などの催事が減り販売先を探す難しさを痛感するなか、100日前に思いついた。人と接触せずに買い物ができるスタイルだと思った」と話す。
棚には、有機黒酢などの発酵食品をはじめ、同工場で製造しているこんにゃくやドレッシング、調味料などが並ぶ。自社直売所ならではの、製造過程で出るアウトレット商品などを手頃な価格で販売する。
店内にレジなどはなく、清算は購入者で計算して料金箱へ入れるシステムになっているため、自由に使える計算書と電卓、鉛筆を備え、清算しやすいように価格は直売所特価で、50円単位で区切る。料金箱も社長自身のDIYで、店内には防犯カメラとパソコンを設置。不明点がある場合はリモートでスタッフがサポートするシステムも整備する。
大山社長は「日本の伝統食品や発酵食品を食べることで免疫力を高めてほしい、自らの力でコロナ禍を乗り越える道を切り開き、従業員を守ることで社会に貢献していきたい」と話す。
営業時間は月曜~金曜=9時~17時。