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宮崎発、1995年創刊のミニコミ誌「サルママ」7号が発行 「完全宮崎主義」を踏襲

サルママ7号表紙

サルママ7号表紙

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 宮崎発のサブカル系ミニコミ誌「サルママ」の第7号が発売された。

創刊号から7号までの表紙。大きさも製本も時々で変えてきたため多様性に富む

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 1995(平成7)年、市内のタイ料理店「パッタイ屋ストロボキッチン」の店主神谷雅之さんや、もも焼き専門店「丸万焼鳥本店」の3代目店主の前田龍好さんらが創刊した同誌。5号からはデザイナーのマエバラトモヒコさんが3代目編集長を務めている。

 前号の2015(平成27)年から約6年ぶりの発行となった。今号も、執筆者は「完全宮崎主義」の伝統を継承しつつ、テーマは新型コロナウイルスを意識した「ニューワールド」とした。マエバラさんは「ただしコロナに限定せず、広く『あなたにとってのニューワールドは?』という切り口で、話題は出産やデジタル化による生活の変化など多岐にわたる。40人ほどの寄稿者は約半分が県外からの移住者。宮崎出身で現在東京に住んでいる人もいる」と話す。

 執筆者の中にプロの執筆家はほぼおらず、基本的に無償ボランティアとして寄稿された作品で構成。編集部側で用意したコンテンツとして、漫画「キン肉マン」に登場する人気キャラクター「モンゴルマン」の発案者が宮崎県在住であることを突き止めて取材した記事や、デジタル化が行き着いた先の世界を描くSF写真小説がある。

 一般書店には流通せず、「ストロボキッチン」や中心市街地にある玩具店「模型の国トヤマ」や「ポロポロ書店」など、限られた店で販売する。カラー印刷とレトロ印刷とそれぞれ別の印刷会社から納品され、編集部で手作業製本するため1回に200冊程度しか作らない。現在取り扱い希望の店舗の申し出も受け付けている。

 マエバラさんは「たいていは僕の友人知人つながりで面白いことをやっている人に依頼して書いてもらっている。無償で書いてもらっているからあまりうるさく要求はできないが、読んで面白い内容にはしたい。このジレンマが大変だった」と話す。

 価格は1,000円(税別)。

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