魚の仕立て方法「津本式・究極の血抜き」で知られる津本光弘さんが現在、宮崎在住のアーティスト・平谷ミノルさんとのコラボTシャツを販売している。
(左から)津本式.comTシャツを着た「エピセリー」の平谷ミノルさんと社長の黒木伸行さん
魚の下処理用工具販売を手掛ける「水流」(宮崎市大島町馬場尻)社長で、水産物仲卸の「長谷川水産」(宮崎市新別府町)にも勤務する津本さんはこれまで、鮮魚のオリジナル下処理方法を編み出し、「究極の血抜き」として普及活動を行ってきた。
同技法はホースの水を使って魚の内臓だけでなく筋肉からも血を抜くもので、魚の長期熟成が可能になるという。津本さんは「熟成魚を作ることが目的ではなく、一番おいしく魚を食べられるタイミングを見いだすためにこの手法を確立した。水産資源を無駄にしたくないという思いから魚の『仕立て』を独自に追求している」と話す。
津本さんは仕立ての動画をユーチューブでも公開しており、チャンネル登録者数は2020年9月時点で17万8000人に上る。津本さんは自身が仕立てに使う道具類の開発・販売も行っている。「道具類や食品といった魚と関係する業界だけでなく、宮崎の企業や個人などとも広くコラボしたい」と津本さん。
今回開発したコラボTシャツは、地鶏専門店などを展開する「エピセリー」所属のアーティスト・平谷ミノルさんと津本さんが企画した。平谷さんが監修を務める飲食店「熟成炭火焼S」(宮崎市広島)の開店イベントで、津本さんが平谷さんの手掛けたアート作品を気に入り、Tシャツ開発プロジェクトがスタートしたという。
平谷さんは津本さんが魚の仕立てに愛用する「アサシンナイフ」を持ったキャラクター「アサシン君」をモチーフにTシャツ2種類をデザインした。津本さんが運営するウェブサイト「津本式.com」では、前面に大きくアサシン君を描いたTシャツ、黒・白の2色を販売する。価格は、M・L・LL=5,000円。エピセリーが運営する飲食店「粋仙」(宮崎市広島2)と「熟成炭火焼S」(宮崎市広島2)の店頭では背面にアサシン君をあしらったデザインのTシャツを、白・黒・グレーの3色展開で販売する(M・L・LL=6,000円)。