「学校法人南九州学園 宮崎キャンパス」(宮崎市霧島5、TEL 0985-83-2111)に、カフェ「アンジュール ひなた館」がオープン2カ月を迎えた。運営は社会福祉法人「いつか会」の障害福祉サービス事業所「いつかの杜」(宮崎市)。
キャンパス内にある学生会館「ひなた館」に6月15日にオープンした同店。当初は4月にオープンの予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止対策でオンライン授業になり、延期していた。南九州学園は1965(昭和40)年に短期大学、1967(昭和42)年に大学が開校し、宮崎キャンパスは2003(平成15)年に完成。「ひなた館」は2019年にオープンし、館内には就職課などを設置。本校舎との間には広い中庭がある。広報課の村中優介さんは「南九州大学と南九州短期大学の学生の学習や休憩のためにカフェを新しくオープンした。学生はカフェ内で自習することもできる。現在はコロナ対策でソーシャルディスタンスを保てるよう、カフェ内の座席を半減して100席ほどにしている」と話す。
メニューは、ピザ(ホール=800円、ハーフ=400円)やパンケーキ(500円)、グラスデザート(350円)、クリームソーダ(250円)、カフェラテ(160円)、サイフォン式のホットコーヒー(100円)など。クッキーやマフィンなど菓子類も販売し、全てのメニューをテークアウトできる。職業指導員の日野てるみさんは「全てのメニューが一般のお客さまも学生と同じ値段で利用できる。人気の季節のピザは3~4カ月で内容が変わる」と話す。
「いつかの杜」は就労継続支援B型の施設で、利用者は生活能力や仕事のスキルを身に付けるよう指導を受けながら働く。カフェの利益は全て利用者の給料として支給する。利用者はスタッフとしてパンケーキの粉の計量から機材の準備や生地づくりといった製造、オーダーを取り配膳する接客を担当している。
職業指導員の隈元千穂店長は「カフェ内の利用だけでなくテラス席や眺めのよい中庭もあり、県総合文化公園も近い。散歩がてら寄ってほしい」と話す。
営業時間は9時~16時。土曜・日曜・祝日定休。