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日本最大の剣道具製作所が存続懸けクラファン 民事再生中に新型コロナで打撃

工場長の新名博文さんは、面の製造技術で宮崎県伝統工芸士に認定。「応援メッセージがとてもうれしい」と話す

工場長の新名博文さんは、面の製造技術で宮崎県伝統工芸士に認定。「応援メッセージがとてもうれしい」と話す

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 宮崎県西都市の日本剣道具製作所(西都市下三財、TEL 0983-44-5511)が、同社の存続をかけてクラウドファンディングGoodMorningでプロジェクトを展開している。

コロナ対策として、剣道具の面の中に装着する専用マスクも企画・販売

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 同社は今年、創業83年を迎える剣道具の専門メーカー。2012(平成24)年に、民事再生を申請し、8年かけて返済を続けている。

 副社長の竹下和彦さんは「返済が残り2年というタイミングで、新型コロナウイルスが流行した。繁忙期の2月から6月にほとんど注文がなく、8月の返済めどが立たなくなってしまった。民事再生中のため、銀行や国からも借り入れできず、コロナ関連の基金も対象外。剣道具を作り続けたいという思いで、知識は全くなかったがクラウドファンディングに挑戦することを決意した」と話す。

 同プロジェクトでは、剣道具メーカーが作る「和柄ネクタイ」や「和柄生地名刺入れ」「藍染シャツ」「藍染ハーフパンツ」などの返礼品をそろえる。現在、目標額の300万円は達成しているが、引き続き支援を募集している。

 「国内で流通している95%は海外製、日本製は5%しかないと言われている。弊社は日本製剣道具市場の7割から8割のシェアで、剣道具全てを製作できる日本で唯一の会社。弊社がなくなると、熟練の職人技術が失われるだけでなく、生地や革などの素材を提供してくれている日本の会社にも影響が大きく、文化が廃れてしまうことになる」と竹下さん。

 残り日数は4日。

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