生活支援サービス「オト便利軒」(小林市南西方、TEL 080-1970-8416)がオープンして、3月5日で2カ月がたった。
電力会社勤務のほか、林業や板金業、農業などに携わってきたキャリアを生かし、住民に寄りそう乙守樹さん
乙守樹さん・楓さん夫婦が、「日々の暮らしの中でちょっとした困り事や、『誰に頼めばいいのか分からない』という悩みを一つ一つ丁寧に解決していきたい」という思いから開業した。不用品の片付けや庭の剪定(せんてい)・伐採、家の修繕、電球交換や高所作業、家具の製作・修理・リメーク、水回りの簡単な修理、引っ越し作業、電気工事、ハウスクリーニングなど幅広く対応する。
「生ごみコンポスト」の製造も請け負う。同市では生ごみを専用バケツに入れて収集日に出すことになっているが、指定の収集時間に出すことができず、処理に困っているケースが少なくないという。樹さんは「ごみのストレスは毎日のことなので負担が大きい。コンポストにすれば肥料にでき、ごみも減るので環境にも優しい。ごみのストレスをゼロにしたい」と話す。
樹さんは宮崎市出身。「農家をしていた祖父母から『百姓は百種類の仕事ができる人』と聞いて育った。『現代版百姓』を目指そうと、電力会社の勤務をはじめ、林業や板金業、農業などに携わってきた。世界各国を旅する中で、人と自然が共に豊かになる持続可能な暮らしや社会をデザインする手法『パーマカルチャー』と出合い、生き方について考えてきた」と振り返る。
創業のきっかけとなったのは、「わが子に幸せな人生を歩んでほしい」という思いから。「今の社会は、何をするにもまずお金が必要。自分の手で家を建て、壊れたものを直し、整える力があれば、お金を稼ぐことに振り回されず、もっと人生の選択肢が広がるのではないかと考えた。持っているスキルを、自分のためだけでなく、地域の人や周りの人の暮らしを支えることに生かせれば、みんなの幸せにつながっていく。そんな生き方を、便利屋という仕事を通して、息子と娘に見せていきたい」と話す。
オープンから2カ月がたち、2人は「思っていた以上に依頼を頂けていてうれしい。これからも依頼者と一緒に解決方法を考えながら、暮らしやすい日々を提供していきたい」と話す。
依頼はLINEで24時間受け付ける。作業料は、軽作業(片付け、電球交換など)=1,500円/30分、特別作業(草刈り、伐採、電気工事など)=2,500円/30分。出張料や材料費などが別途必要な場合あり。その他の依頼内容は要相談。