サツマイモの生産・加工・販売を手がける「くしまアオイファーム」(串間市奈留)が1月23日、サツマイモを食べる時のためだけに選定・焙煎(ばいせん)したドリップコーヒー「ROIMO(ロイモ)」の販売を始めた。
「ROIMO」。パッケージには、かわいらしいサツマイモのイラストが(写真提供=くしまアオイファーム)
サツマイモの生産から流通・販路開拓まで手がけており、年間取扱量は約1万トンに上る同社。営業部の小澤悠太さんは「これまで焼き芋に合う飲み物といえば、お茶や牛乳が王道だった。しかし『既存の正解にとどまらず、新しい感動体験を提案したい』という思いから、あえてコーヒーというジャンルで『理想の相棒』を開発した」と話す。
開発は、宮崎市のスペシャルティコーヒー専門店「THE ROSA COFFEE(ザ・ロッサコーヒー)」に協力を依頼。「当初、甘い焼き芋には、口の中をさっぱりさせる苦い深いりコーヒーが合うはずという固定観念を持っていたが、ザ・ロッサコーヒー側から提案されたのは、真逆の甘い香りを残す『中いり(HONEYプロセス)』だった。『甘さに甘さを重ねると、くどく感じるのでは』と懸念していたが、今まで体験したことのない味になった」と小澤さん。
「開発時、特に苦労した」というのが、サツマイモとコーヒーのバランス。「コーヒーが強すぎると芋が負け、弱すぎるとコーヒーの存在感が消えてしまう。互いが主役でありながら、引き立て合うギリギリのバランスを見つけるため、豆の選別や焙煎時間を微調整し、納得いくまで何度もテイスティングを繰り返した」と話す。
小澤さんは「焼き芋は、これまではおやつのイメージの方が強かったと思うが、コーヒーと合わせることで『大人のための嗜好(しこう)品』に変わる。仕事や家事の合間、ホッと一息つく瞬間に。ぜひ手に取ってもらいたい」と話す。「宮崎のおいしい焼き芋と専用コーヒーのセットを、県外への土産やギフトの定番として作り上げていきたい」とも。
価格は3,980円(10パック入り)。実店舗のみ、ばら売り(1パック380円)も用意。実店舗とECサイトで取り扱う。