
「海の見える焙煎(ばいせん)所『kahvitauko(カハビタウコ)』」(宮崎市内海)がオープンして、8月22日で1カ月がたつ。
店主の馬場勝一朗さんは川南町出身で、大学時代に通った喫茶店でハンドドリップと出合ったという。同店のマスターに生豆を売ってもらい趣味で手焙煎を始めたのがきっかけで、イベントなどでポップアップコーヒースタンドを開くようになった。その中で、馬場さんの豆を気に入った客から焙煎を依頼されることが増えていったという。
昨年秋に内海の一軒家を購入したことをきっかけに開業。「高台からの海の眺めが良いことから『海が見える焙煎所』というコンセプトに落ち着いた」と馬場さん。
「香ばしさと苦み・コクを重視し、若干酸味のある中深入りでの仕上がりにこだわっている。自分がおいしいと感じるものを中心に、豆選びや焙煎を行っている」と馬場さん。「手焙煎は焼きむらが出やすい」が、香ばしさを出すにはある程度の深いりが必要。選別済みの豆を手焙煎にかけ、目視で程よい焼き具合になったタイミングですぐ火から外し冷却。その後、再度焦げや生焼けの豆を選別するという。価格は100グラム825円。
店名の「kahvitauko」は、フィンランド語で「コーヒー時間」「コーヒーブレーク」を意味する。「コーヒーを飲みながら一息つくことで自分や状況を俯瞰(ふかん)でき、良いアイデアが浮かんできたり、前向きになれたりする。僕自身がそういう経験をしてきたので、多くの人に『コーヒー時間』を生活に取り入れてほしい」と馬場さん。「サラリーマンとしては転職やキャリア支援をずっと行ってきた。コーヒーを通じてお客さまが人生を先に進める手伝いもできたら」と話す。
営業時間は特に設けず、インスタグラムのDMで要事前連絡。宅配にも応じる。