
都城市点字図書館(都城市松元町、TEL 0986-26-1948)が現在、職員の親族が狩猟で捕獲した「鹿の角」と「イノシシの牙」を展示している。
視覚障害のある人が展示物に触ることで、新たな気づきや発見を得ることを目的とした「さわってわかる『本物シリーズ』」の一環で展示。又木勝人館長は「実際に触れた人から、オーストラリア土産のブーメランや大きな貝殻など、触って楽しめるものを展示したいという声も寄せられた。そうした波及効果を生み出し、コミュニケーションが広がる場として活用してほしい」と話す。
同館では視覚に障害がある人に対して、点字図書や録音図書を貸し出している。5月14日には、それらを製作する本年度の音訳・点訳ボランティア養成講座の開講式を開いた。又木館長は「図書館の利用は登録が必要で、読み書き指導も行う。点字が読めなくても、音声のものも用意しているので楽しんでほしい」と話す。
ほか、館内には読み終えた点字新聞を再利用したペーパークラフト作品なども並べ、利用者以外も事前予約で見学可能。鹿の角とイノシシの牙は図書館受付に置き、予約せずに誰でも自由に触ることができる。
開館時間は8時30分~17時15分。図書室の利用時間は9時~17時。土曜・日曜・祝日・年末年始休館。展示の終了期間は未定。