
生花店「apaiser(アペゼ) 本店」(宮崎市橘通東3、TEL 0985-83-0668)が移転オープンして、4月22日で1カ月がたった。
店内に並ぶ色とりどりの植物。「5・6月はバラや草花系を多く取り扱う」と瑞絵さん
2014(平成26)年11月、四季通りで本店を開業した同店。現在は、「HEARTYながやま 住吉店」(島之内)内にも支店を持つ。移転のきっかけについて店主の八木瑞絵さんは「コロナ禍を経て婚礼や会場装飾などの仕事が増えたことで、より広いスペースが必要になった」と振り返る。
新店舗は、元は住居だったという築70年以上の建物。瑞絵さんは「内覧時に2階で見つけた古いピアノが今も音を奏でることに、これまで住んできた人が建物の手入れを丁寧にしてきたことを実感した」と振り返る。
「四季通りで始めた店がここまで大きくなったこともあり、街への感謝の気持ちが大きい。誰もが入りやすく、花が映える店づくりを目指した」と瑞絵さん。明るい雰囲気の店内には、季節の花や枝物などを並べる。「宮崎や九州の植物が中心。直接産地に足を運び、生産者の人と交流を図っている。お客さまには『どういう人が育てているのか』まで伝えることを大切にしている」と瑞絵さん。
コンセプトに「100年先も花のある暮らし」と掲げる同店。「若い世代にも花を飾る楽しさを知ってほしい。生産者の後継者問題なども課題にある中、生産者についてもっと多くの人に知ってもらい、花作りがこれからも続くようなサポートができたら」と話す。
現在、「母の日」のギフトにも対応。テーマは「みんながみんなのおかあさん」。スタッフで、瑞絵さんの妹の八木夏希さんは「これまで経営してきた中で、『お母さん』の存在が人それぞれであることを実感し、このテーマに決めた」と話す。
本店の営業時間は、木曜・金曜・土曜=12時~18時、日曜=10時~16時。不定期でワークショップやイベントなども開いている。5月にはエシカルコスメを作るワークショップ、6月には「花×ワイン」のイベントを予定。