レストラン「木● mulan(ムーラン)」(●は蘭の簡体字)(日南市今町2、TEL 090-4778-4304)がオープンして、1月26日で3カ月たった。
日南レモンソースを大きなメレンゲにかけ、アクセントに砕いたカカオの実を散らす
100年ほど前に材木商が建てたという屋敷を活用した同店。料理人歴約20年の店主・田中博子さんは「この屋敷は高校時代の同窓生の祖母の家。歴史を感じるだけでなく、繊細なセンスの良さと遊び心を感じる瀟洒(しょうしゃ)な建物」と話す。客室は3部屋を用意し、各部屋1組(6人ほど)ずつ案内する。座卓の座敷=1部屋、「大正モダンな雰囲気」のテーブルの部屋=2部屋。
料理のコンセプトは「心にも体にもおいしい健やかな料理」。「なるべくオーガニックで、国産の素材を使っている。母親の介護をするに当たり、玄米や無添加食材を使うなど料理を工夫する中で徐々に感覚が鋭敏となり、同時にこだわりたいこともはっきりしてきた」と田中さん。メニューはランチコース(2,800円)のみで、前菜からデザートまで4~5品を提供する。
店内は玄関に置く花をはじめ、各部屋に飾る生花など、「印象的なしつらえ」を意識しているという。田中さんは「池坊で9年、華道を修めてきた。1室1組限定なので、自宅のようにくつろぎながら料理を楽しんでほしい」と話す。
営業は土曜・日曜・月曜の11時~、13時~。前日までに要予約(2日以上前の予約推奨)。