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都城市立図書館がグッドデザイン賞に 「新たな図書館のあり方」を評価

館長の井上康志さん

館長の井上康志さん

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 宮崎県都城市の「都城市立図書館」(都城市中町、TEL 0986-22-0239)が「2018年度グッドデザイン賞」を受賞した。宮崎県内の公共施設の受賞は、2011年度のみやざきアートセンター以来2例目になる。

ショッピングモールの面影のある開放的なホール

 同図書館は2018年4月、閉店したショッピングモールをリノベーションしオープンした。「ひとりひとりが“だいじなもの”をみつけていくために」というコンセプトを掲げ、図書館としての役割だけではなく、市の魅力を発信、保存する取り組みも行う。編集者、ライター、デザイナーなどから結成した「スタジオ」と呼ばれるチームでは、これまで「発酵」をテーマにした「みやこのじょう つながり発酵展」の開催や、1000年以上の歴史を持つ山之口地区の伝統文化行事「山之口弥五郎どん祭り」の展示などを実施。それらを冊子にまとめ図書館の蔵書にすることにより、市の魅力の保存にも役立てる。

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 今回の受賞は、2018年度グッドデザイン賞のホームページ内にある「審査委員の評価」によると「単に商業施設のリノベーションというだけでなく、新たな図書館のあり方を提案している点を評価した」と評されている。今年9月には来館者50万人を達成した。

 受賞について、館長の井上康志さんは「今回何よりうれしいのは、図書館『全体』が評価されたこと。建築デザインはもちろん、中心市街地活性化事業としての取り組みであることや、館のコンセプトも含んだ受賞だったことが喜ばしい」と話す。

 「先日、ある利用者がホールの写真を撮っていたところ、他の利用者から『取材ですか?いい図書館でしょう』と話し掛けられたというエピソードを聞いた。これは、図書館が市民にとって『自分のもの』になっているからこそ生まれたシーンだと思う。この受賞がきっかけとなり、もっと愛される図書館になってほしい」とも。

 開館時間は9時~21時。