イベント「かがくいひろしの世界展」が現在、「みやざきアートセンター」(宮崎市橘通西3、TEL 0985-22-3115)で開催されている。
かがくいひろしさんは東京学芸大学卒業後、特別支援学校で教鞭(きょうべん)を執っていたが、50歳で絵本作家デビューした。デビューから病気でこの世を去る4年間に16作品の絵本を描いている。累計発行部数900万部を超える絵本「だるまさん」シリーズは今でも多くの子どもたちに親しまれている。
今回はかがくいさん没後初の回顧展で、16作品の絵本原画や絵本を描くルーツとなった特別支援学校時代の教材や映像を観覧することができる。絵本制作のほか、特別支援学校時代から実際に使っていたアイデアノートや生徒たちが学校生活を楽しめるように制作した教材、だるまさんシリーズなどの作品に出てくるキャラクターのアニメーションを視聴する場所も設ける。ほか、かがくいさんが特別支援学校時代に制作した工作を作ることができるワークショップコーナーも用意。会場では、だるまさんのグッズや県内の福祉作業所が作ったお菓子なども販売する。
同施設副センター長の松山真弓さんは「今回の展示では、かがくいさんの人となりが分かり、より作品を楽しめる内容になっている」と話す。「作品のラフやアイデアノート、未完となった作品など、宮崎初の展示もあるので多くの人に足を運んでほしい」とも。
観覧時間は10時~18時。観覧料は、一般=900円、小中高生=400円、未就学児無料。12月31日~1月2日は休館。1月8日まで。
※2024/12/08、情報に誤りがあったため本文を一部修正しました