「中村屋」(新富町新田、TEL 090-8297-5040)が9月25日、鶏もも肉とニンニクを使った郷土料理「にんにくむしむし」を発売した。
JAみやざき新富直売所ルーピンのショーケースに並ぶ「にんにくむしむし」
社長の中村敬子さんは、長年勤めていた会社を夫の正さんと共に8月に退社。「夫は昔から『にんにくむしむし』が大好物で、いつか自分で販売したいと話していた。子育てが一段落したため、2人で一念発起して商品販売に踏み切った」と話す。
起源について、「猟師が仕事終わりに食べていたともいわれる。消防団や草野球の打ち上げでは定番メニューで、家庭の宴会でも欠かせない」と敬子さん。
正さんは「材料は国産親鶏もも肉とニンニクのみ。調味料は塩と唐辛子だけというシンプルさながら、蒸すことで滋味深い味わいが完成した」と話す。「スープが重要。ニンニクを溶かし込むことで、匂いが残りづらくなっている。残ったスープは麺類や雑炊で締めるのがお勧め」とも。
敬子さんは「販路を拡大し、新富発の宮崎名物として全国に発信していきたい。地元に根付いた味を、より多くの人に知ってもらえれば」と意気込む。
価格は1パック680円~。「JAみやざき新富直売所ルーピン」(新富町)、「ママンマルシェ」で販売するほか、お好み焼き店「ゑべっさん」(以上、高鍋町)でも提供する。