都城市出身のバイオリニスト・廣瀬心香さんによる「無伴奏ヴァイオリンリサイタル」が9月7日、「ウエルネス交流プラザ ムジカホール」(都城市蔵原町)、翌8日に「サル・マンジャー」(宮崎市船塚)で、それぞれ開催される。
3歳でバイオリンを始めたという廣瀬さん。クラシックの本場・ベルリンで活躍していた経歴を持ち、現在はソリスト、室内楽奏者としてさまざまな演奏活動を行っている。昨年は音楽トリオ「TRIO VENTUS」で宮崎公演を開催した。
2年ぶりの宮崎ソロリサイタルとなる今回のリサイタル。ピアノ伴奏のない完全無伴奏のプログラムは今回が初。「コンサートができなくなったコロナ禍に、一人だけで弾ける無伴奏の曲を練習していたことがきっかけで、無伴奏のリサイタルを開きたいと思っていた」という廣瀬さん。「バイオリンは普段は共演者がいる楽器なので、一人で楽器や音楽に向き合うという意味で、とてもやりがいがある。コンサートも体力が必要になるが、だからこそ自分の力を出し切りたい」と話す。
当日は、老若男女に知られる『シャコンヌ』を含むバッハの『無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番』のほか、イザイの『無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番』、難易度の高さやパフォーマンスを視覚的にも楽しめる点から「超絶技巧」とされるパガニーニ作曲の『24のカプリース』を披露する。
廣瀬さんは「地元の宮崎で演奏することは、私のライフワークでもある。クラシック音楽を楽しむのと同時に、パフォーマンスとしてバイオリンを弾く姿も含めて、世界観を楽しんでほしい」と話す。「私が所属するトリオの楽曲もストリーミング配信しているので、クラシックを身近に感じてほしい。クラシックを聴くことを、身構えず、気軽に楽しんでもらえたら」とも。
13時30分開場、14時開演。チケット料金は、一般=3,000円、学生=1,500円。