演劇「百済(くだら)王族物語 千年王国」が11月26日、木城町総合交流センターリバリス(木城町椎木)で上演される。
今回、木城町町制50周年記念事業として上演。木城町の比木神社を出発した一行が徒歩で90キロを巡行する「師走祭り」でも伝承される、「百済王伝説」に基づき構成したもので、親子愛や地元住民たちとの人間愛を描く。
百済の禎嘉王(ていかおう)一族と木城町の歴史は、西暦660年ごろにさかのぼる。白村江の戦いの敗戦後、亡命してきた一族は海上で嵐に遭い、禎嘉王は日向へ、息子の福智王(ふくちおう)は高鍋に漂着。その後、それぞれ美郷町南郷区、木城町の比木に定住したという。
「1996(平成8)年に伝統文化継承を目的に始めた企画で、今回が4回目の公演となる」と話すのは監修・座長の渕上三月さん。主催の町民から成る「木城夢みる劇団」のほか、語りに「じょんやまおはなしの会」「手話サークルもくもく」、南郷の「神門神社神楽保存会」が出演。
キャストは福智王を役場職員、その母の之伎乃妃(しぎのひ)を地域おこし協力隊員、禎嘉王を電器店の店主が演じる。第1回公演に参加していた半渡英俊町長も登場する。
開演は、昼=14時、夜=18時30分~。チケット料金は1,000円。リバリスで販売中。千年王国鍋や紅白餅の振る舞いも予定する。